演歌歌手の山本譲二(64)が今年でデビュー40周年を迎え、24日、東京・渋谷公会堂で記念コンサートを開いた。

 演歌界の大御所・北島三郎(77)を「親父」と慕うベテランが、節目の年に入った。「(公演中のMCトークで)切々としみじみとしゃべりたかったけど、こみ上げてくるものがあったのでやめました」と感慨深げだ。

「18歳でたった一人、(出身の山口から)アテもツテもなく、花の都東京にボストンバッグ一つで来た。ここまで来られるとは想像できなかったですね」と振り返る。

 半世紀近く活動を続けられる秘訣については「私も歌い手として長く続けたくて『コツはありますか』と親父に聞いたことがあったんです。そしたら『そんなものはない』と。『ただ一つ言えるのは、人間性じゃないか。ひと皮ふた皮むけて、自分を磨け』と言われました」と“師匠”の金言を明かした。

 ただ、すぐさま「さっそく家に帰って磨きましたよ。背中の皮がむけた」とオヤジギャグを発射。記者団を笑わせた。
 この日は、1980年にリリースして大ヒットとなった「みちのくひとり旅」や最新シングル「放浪酒」など13曲を熱唱した。