2年前に他界した「ホタテマン」こと故安岡力也さん(享年64)の三周忌が6日、東京・隅田川の船上で営まれた。長男・力斗(28)は父との思い出をつづった「ホタテのお父さん」(仮題=東京キララ社)を6月中旬に発売すると公表。力也さんの血を継ぐ力斗の芸能界進出が、いよいよ本格化してきた。


 肝臓の一部を提供してまで生きていてほしかった父がこの世からいなくなり2年。お祭り好きの力也さんのために屋形船を借り切り、親しい人たちとともに故人をしのんだ力斗は、「2年たった今でも親父がいなくなったという意識がない。自分の近くにいるんじゃないかと思います」と、涙を流しながら語った。


 今は会社員という肩書だが、父の跡を継いで芸能界に飛び込むという考えは、日に日に募っている。「自分は人を喜ばせることに喜びを感じます。力斗は力斗で前進していければ。芸能界の人も周りの人たちからも、応援していただいているので」。父と親交の深かった稲川淳二(66)や山川豊(55)と会い、芸能界入りの後押しを受けたという。


 本格的な芸能活動第1弾となりそうなのが、「ホタテのお父さん」出版だろう。両親の離婚により父と一緒に過ごし、6年にも及ぶ闘病生活でも“共闘”してきた力斗しか知りえない力也像が語られているという。「やはり肝臓移植のことが一番記憶に残っています。命のやり取りをしたわけですから。僕の体調? 大丈夫です。常々父は『力斗、酒飲みすぎるなよ』と言っていました。父は身をもって教えてくれたので、無理はしないようにしています」


 他にも仕事のオファーが来ているとのことで、活動の場は増えそうだ。