今年デビュー25周年を迎えた〝ご当地ソングの女王〟水森かおり(47)が25日、都内のスタジオで初めてのオンラインコンサートを開催した。

 デビュー記念日の9月25日は毎年、メモリアルコンサートを開催してきたが、今年はコロナ禍の影響で中止。2月以降、イベントやコンサートを延期や中止をしてきたが「25年支えてくださった大切なファンの皆さんに、感謝の気持ちを伝えたい!」という思いから、オンラインながらもコンサートにこぎつけた。
 
 水森はこの日のために用意した〝オンラインスペシャルバージョン〟のドレスを着用。新曲「瀬戸内 小豆島」や、紅白歌合戦初出場を果たした大ヒット曲「鳥取砂丘」から「釧路湿原」、「五能線」、「熊野古道」、「ひとり薩摩路」、「輪島朝市」とご当地ソングメドレーを披露した。

 水森はモニターに表示された視聴中のファンからのコメントを紹介するなど、オンラインならではのトークも展開。さらに特別企画として、チャットに書き込まれたリクエストにもこたえ、現在発売中のアルバム「歌謡紀行19~瀬戸内 小豆島~」収録曲からリクエスト曲を披露した。

 初の試みに水森は「画面の向こうでみなさんが応援してくれているのを感じながら、私も楽しく歌わせていただきました」と笑顔。続けて「決まった当初は、ファンの皆さまがちゃんと見られるかな?と不安な部分もありましたが、たくさんの方々が見てくださったようで、ほっとしました」と述べた。

 実は今年の7月に父を亡くていたという水森。「父は生前、私にとって一番の理解者であり、水森かおりの一番のファンでいてくれて、毎年のようにメモリアルコンサートも観に来てくれていました。今回のオンラインコンサートもどこかで見守ってくれていたかもしれないです。いつも応援してくれていた父の想いに応えられるように、今後も頑張っていきたいと思います」と語った