紅白の中継終了後も、ステージ上では“御大”北島三郎(77)への花道が作られた。

 テレビカメラは回っていないが、北島がステージを去るまで、出場歌手は誰ひとり動こうとしない。再びマイクを渡された北島は「後輩の女性(演歌歌手)が泣いているのを見て、私も涙をのみました。これからは若い人が新しい紅白を作っていってほしい」とメッセージ。北島のもとには多くの出場歌手が集結し「お疲れ様でした!」と労をねぎらった。

 ゲスト審査員も一列に並び、花道を作った。そこを横切りながら、北島は一人ひとりと言葉を交わし、ガッチリ握手。球団から来季の米大リーグ移籍を容認された、楽天イーグルス・田中将大投手(25)には「頑張れよ!」とエールを送った。

 その後、バックステージで取材に応じた北島は改めて「引退するわけではないが、そろそろ次の道を進もうと。(今日の紅白では)演歌で一つになれた。演歌が生活の中心にあることがわかった」と感慨深げにコメント。北島の前人未到50回目の紅白はこうして幕を閉じた。