演歌第7世代は、お笑い第7世代同様に大ブレークできるか。

“令和のビジュアル貴公子”と呼ばれる演歌歌手・美良政次(みよし・せいじ)が、9日に3枚目のシングル「夜と朝のあいだに」をリリースした。同曲は、ピーターこと池畑慎之介のデビュー曲をカバーしたもの。

 美良は演歌界では珍しい、異色の経歴の持ち主だ。1992年にビジュアル系バンドのメンバーとして活動を開始。2005年には「MALICE MIZER」のリーダー・Manaが結成したバンド「Moi dix Mois」にボーカルとして参加するなど、実績を積み上げてきた。

 2018年には「未練橋」で演歌歌手として“デビュー”。いったいなぜ、ビジュアル系とは真逆の世界、演歌に挑むことになったのか。

「闘病中の父親が大の演歌好きだったからです。父親を励ますため、180度違う世界に足を踏み入れた」とは音楽関係者。

 歌は演歌でも、ルックスは金髪にメークとビジュアル系そのもので、そのギャップが人気の一因となっている。

 最近、新人演歌歌手が続々とデビューし、演歌界に新しい風を吹かせている。新浜レオンや辰巳ゆうと、中澤卓也らが代表格だろう。もちろん美良もその中の一人だ。

「ここ数年内にデビューした歌手は“演歌第7世代”と呼ばれている。テレビのバラエティー番組ではお笑い第7世代が席巻していますが、演歌第7世代も勢いでは負けておらず、歌番組などで旋風を巻き起こしそう」(前同)

 ちなみに各世代の代表的な歌手を挙げると、第1世代=春日八郎さん、第2世代=美空ひばりさん、第3世代=北島三郎、第4世代=細川たかし、第5世代=氷川きよし、第6世代=三山ひろし、となるそう。美良ら第7世代にも期待したいところだ。