演歌歌手の坂本冬美(53)がユーチューブ配信に手応えを得て、秋以降のコンサート再開に意気込んでいる。

 17日、坂本は都内のレコーディングスタジオから生配信のライブを行い、最新シングル「俺でいいのか」などを熱唱した。新型コロナウイルス感染拡大の影響でコンサートが延期や中止となったが、4月にユーチューブで公式チャンネルをスタート。そのときに計画されていた生配信ライブを2か月の時を経て実現させた。

 和服姿で登場した坂本は「やっぱり家でユーチューブを配信しているときと緊張感が違う」と笑顔。緊急事態宣言のときには「2日に1回は壁に向かって1~2時間ぐらい歌っていた。ベランダ越しにお隣さんに『ご迷惑をかけてます』とあいさつしたら、向こうもテレワークで自宅にいたようで『いいBGMになってます』と言われました」と笑わせた。

 今回はユーチューブでの配信で、ファンの前で歌えてはいない。

「秋以降に再開できればいい。それまで自分の中でしっかりモチベーションを保てるように『何か月後にはコンサートができる』といい聞かせている」という。

 2月9日以降、コンサートはできていないが、ある音楽関係者は坂本の活動について「ユーチューブをやったことで、若年層からの反応があり、ファン層も広がっている。それに、坂本だけではなくファンの前で歌いたい気持ちは歌手なら誰でも強く感じているはず。コロナ明けにはそんな願いを爆発させて、これまで以上のコンサートを見せる歌手が増えるはず」と話している。

 半年近くファンの前に立っていないため、坂本は「お客さまを前にした時、どんな衝撃を受けるか想像もつかない。ちょっと怖い」と口にするが、その時は近づいている。