
演歌歌手・川中美幸(63)が、落語家に転職?
「飛行機に乗っても聴く」というほど川中が落語にハマったきっかけは、新曲の「笑売繁昌」だ。
同曲の中に「笑わなあかんと“時うどん”」という歌詞が出てくる。この「時うどん」というのは、古典落語の演目の一つで、2人の男が15文で16文のうどんを食べることを企てる江戸落語「時そば」と、ほとんど同じ内容だ。川中の「歌っているのに意味が説明できなくてはいけない」という思いから、落語家・桂福團治に師事した。7月には高座にも上がっている。
この落語を来年2月から始まる明治座「川中美幸特別公演」でも披露するという。29日に都内で開かれた制作発表で「いま何度も聴いて練習しているんです」と話した。
この公演で、川中は経営が傾きつつある銭湯の主人を演じる。銭湯経営のかたわら、街の人々の依頼を受ける代行サービス業を行うという物語。その中で落語の代行サービスをすることになり、ステージ上で落語を聞かせるというわけだ。
さらにもう一つチャレンジしてみたいことが若手歌手の“プロデュース”だという。
「演歌界が衰退しないように、もっともっと若い人が増えてほしい。そのために、プロデュースとまでは言わないけどお手伝いをしたい」と心中を明かした。
この川中の言う「若い歌手」について、関係者は「具体的に誰という人はいないんです。ただ、川中さんがやっているお店があるんですが、そこには歌手になりたい夢を持つ若い人もいる。いずれそういう人の手助けができればという思いでしょうね」。
川中プロデュースの新人が世に出てくる日が楽しみだ。