演歌歌手・市川由紀乃(43)が岩手・宮古市の復興応援歌「三陸宮古音頭/宮古魚づくし」を歌うことになり、15日、同市内で完成披露と宮古復興親善大使の委嘱式に参加した。

 2011年3月の東日本大震災で津波の被害に遭い、復興途上の宮古市。そんな市民に歌で元気をという思いから、宮古出身で著述家の中坂幸藏氏を中心に「復興応援歌プロジェクト」が昨年からスタートした。完成した曲を市川に歌ってほしいという市民の強い思いで実現した。

 埼玉県出身の市川は「話を頂いたときは、本当に私でいいんでしょうかと何度も確認した」と驚いたという。この曲は宮古の自然や人情、風情を描いている。「この歌を歌っていると笑顔になるし、宮古に行きたくなる。この歌を全国の皆さんに発信して、多くの人が宮古に来てくれるように頑張りたい」と大使としての意気込みも見せた。

 また、この日は市内で開催された「みやこ秋まつり」に参加し、舟形の山車に乗って街を練り歩いた。市川は「この曲には、まだ振り付けがついていないんです。それでも来年には宮古の皆さんと一緒に、この曲で宮古の街の中で踊りたい。楽しみです」と笑みを浮かべた。