演歌歌手・氷川きよし(42)が6日、大阪市の大阪城ホールで「デビュー20周年記念コンサート〜あなたがいるから〜」を開催した。

 昼と夜の2回行われた公演には、それぞれ8000人が駆け付け会場を埋め尽くした。意外にも初となる大阪城ホール単独公演に、氷川は「大阪城ホールでも事務所の先輩と歌わせていただくことはあったんですが、いつか一人でやりたいと思っていた。大阪の皆さんの活気とエネルギーとパワーに『よし、頑張るで!』という気持ちにさせてもらっていた。タイトルの『あなたがいるから』は、大阪のあなたがいるから、氷川きよしは歌ってこれたというメッセージを込めたかった」とファンに感謝した。

「デビュー20年。10年の時にはやらなかった歌をたっぷり歌いたい」と全44曲を3時間半かけて熱唱。新曲「大丈夫」やアニメ「ドラゴンボール超」(フジテレビ系)の主題歌「限界突破×サバイバー」など、演歌だけにとらわれない多彩な選曲に加え、和装洋装を問わず11着の衣装を披露し、なにわのファンを魅了した。

 この日は42回目の誕生。ファンから「ハッピーバースデー、ディアきーちゃん」の歌声とともに、氷川の好物だという、たこ焼きに模したバースデーケーキが贈られた。氷川は「公開誕生日していただいて、本当に恐縮です。ありがとうございます」と感謝し、「42年間生きるって長生きですね。よー生きた。皆さんのおかげです。感謝してます」としみじみ。ファンへのお礼として「素敵なバースディ」を歌った。

 締めのあいさつでは「20周年のこの年に、大阪の地でコンサートさせていただきありがとうございました。これからも歌に思いを込めて、命ある限り歌い続けていきたいと思います」と決意表明。ファンのダブルアンコールに応えると、「ありがとー、サイコー」と投げキッスして締めくくった。