演歌歌手・福田こうへい(42)が4日、岩手県盛岡市内で行われた「盛岡さんさ踊り」に参加した。

「和太鼓の同時演奏記録」世界一のギネス世界記録を持っている「さんさ踊り」は東北5大祭りの一つで、毎年130万人以上が来場する。岩手県出身の福田はデビューしてから初めて、故郷の祭りに参加。コンサートスタッフやファンクラブ、地元の踊りの愛好家ら総勢250人で「チームこうへい」を結成し、パレードに臨んだ。

 特大の花車に乗り、大太鼓を叩いて祭りを盛り上げた福田は「来年はチームを進化させて、また出たい。ゆくゆくは新歌舞伎座や明治座といったステージの方にも『さんさ踊り』の演出を持っていきたい」と“全国展開”に意欲を見せた。

 福田は2017年までに4回、大みそかのNHK「紅白歌合戦」に出場している。もちろん今年も出場を目指しており、「紅白のステージで自分の故郷の祭りを全国の人に見てもらえたら、最高でしょうね」と目を輝かせた。

 大通りを1キロほど練り歩いた福田とともに、多くのファンが一緒に“大移動”するという光景も見られた。関係者は「有料観覧席も福田がお祭りに参加すると決まってから、あっという間に売り切れたそうです」。特に地元では圧倒的な人気を誇っている。

 2月に発売したシングル「男川」が、10万枚突破と絶好調だ。音楽関係者は「昨年の紅白には惜しくも出場できなかったが、『さんさ踊り』で見せたような大人数の演出ができるのなら、見栄えがするステージとなります。10万枚を売り上げた実績もあり、紅白復帰もそう遠くはないのでは」。福田の“野望”がかなう日は近いか。