演歌歌手の美里里美(みさと・さとみ=23)が20日、都内でメジャーデビュー曲「夕月波止場」(発売中)の発表会を行った。

 宮城県出身の美里は幼いころから祖母の影響で民謡に親しみ、東北地区を中心に数々の大会で優勝。2017年に上京し、タレントの清水アキラ(64)の下で修業した。目指すは“笑いの取れる演歌歌手”だ。

 この日のイベントでは新曲はもちろん、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」やSuperflyの「愛をこめて花束を」など、演歌からポップスまで幅広い楽曲で400人の観客を魅了。トークコーナーでは「この衣装は『オレが買ってやる』と清水アキラさんから買ってもらったんですけど…」と切り出すと「新宿の百貨店に行ったら、ちょうど大処分市をやっていて」とオチをつけて笑いを誘った。

 応援に駆けつけた清水との相性も抜群だ。清水が「私のところにやってきて2年3か月なんですが、来た途端(仕事が)ヒマになったんですよ」と言うと、美里に「何かあったんですか?」と合いの手を入れられ「いや、せがれが捕まって…オイ!」とノリ突っ込み。2017年に覚醒剤取締法違反(使用)で逮捕された三男・良太郎を巡る自虐ネタのやりとりに、観客も爆笑だ。

 終了後の囲み取材で、清水は「60点だな」と厳しめの採点だったが「いつか幸せが来る、幸せが来ると思いながら頑張ればいいよ。オレが言うと説得力あるだろ」と言うと、すかさず美里が「何かあったんですか?」と合いの手。清水は「いや、せがれが…」と笑いのネタを重ねる、いわゆる“天丼”で報道陣を笑わせた。