女優・米倉涼子(42)が主演するドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)のシーズン5がスタートした。12日の初回視聴率が20・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と華麗なスタートを切ってみせたが、意外にも困った問題も起きているようだ。

「私、失敗しないので。」は健在だった。今年の民放連続ドラマの中で最高視聴率でのスタート。テレ朝のキラーコンテンツになっている「ドクターX」は「どんな条件をのんでもどうしても米倉にやってほしいドラマ」(制作会社関係者)だった。ただ、その条件の一つになっている「ギャラ」問題が、他局を苦しめているという。

 前出の関係者は「あまりに高騰しすぎているんです。一時、東スポがこの『ドクターX』が1話1000万円、10話で1億円と書いてましたね。続編を嫌う米倉サイドを説得するのに、テレ朝は年々金額を上げていきました。本来、米倉さんクラスの女優さんだと連ドラ1話のギャラは300万円くらいが妥当なのでしょうが、テレ朝がギャラを上げすぎたことで、米倉さんのベースそのものが上がってしまった」と明かす。近年は不況の影響や視聴率の低下などを受けて各局ドラマ制作費は削られ続けている。そのため「米倉さんへオファーを出したくても『ドクターX』のように金額に見合った視聴率を確実に取れるドラマでないと割が合わず、他局が米倉さんへのオファーを出しづらくなっているんです」と同関係者。

 それでも米倉にとっては困ることもないとか。

「今年の夏にブロードウェーミュージカルの『シカゴ』への出演を熱望し、実現させたように、米倉サイドは今後、連ドラより舞台に力を入れていきたいようですから、問題はないようです」(同関係者)。テレ朝以外で起用するところは出てくるか。