五輪延期で大河ドラマ「麒麟がくる」放送スケジュール再編成

2020年03月26日 11時00分

NHKは踏んだり蹴ったりだ

 さぁ困った! 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、NHKが大騒ぎだ。つい先日、フィギュアスケート世界選手権が中止となったことで、放映権を持つフジテレビが大慌てで代替番組を編成したのは本紙既報通り。だが、放送予定4日間のフィギュアとは違い、東京五輪・パラリンピックは合わせて1か月近い長丁場。新型コロナによるまさかの五輪延期で、大河ドラマ「麒麟がくる」の放送スケジュールを再編成する事態に陥ってしまった――。

 カナダ・モントリオールで行われる予定だったフィギュアスケート世界選手権の中止が決まったのは今月12日早朝(日本時間)のこと。19~22日までゴールデンタイムで同大会を放送するはずだったフジテレビは、映画やコロナ関連特番、音楽番組で何とかしのいだ。

 とはいえ、中止の決定は放送のわずか1週間前で、局内は大パニック。調整にてんやわんやだったのは言うまでもない。 そして24日に決まった東京五輪の延期。この日夜、安倍晋三首相と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が電話会談し、開催を1年程度延期することで合意した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)加速でやむを得ない措置だが、細かい調整はこれから。コトは総合競技大会だけに、テレビ各局の放送日程も白紙に。とりわけNHKでは、大河ドラマ「麒麟がくる」への影響が大きい。

 NHKは、予定されていた東京五輪(7月24日~8月9日)とパラリンピック(8月25日~9月6日)の開催期間中、その間の計5週分の「麒麟がくる」を休止する予定だった。これにより、放送回数は全44回となっていたから大変だ。

「もともと大河は、全50回ほどですが『西郷(せご)どん』(2018年)や『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(19年)は働き方改革の一環で、それぞれ回数を減らして放送しています。『麒麟がくる』はさらに回数を減らしての放送予定でした」(芸能関係者)

「麒麟がくる」といえば、当初から不幸に見舞われていたのは周知の通り。織田信長の正妻となる帰蝶役で出演予定だった女優・沢尻エリカが昨年、麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、急きょ撮り直しとなったことは記憶に新しい。

「川口春奈を代役として、初回放送は当初の予定だった1月5日から19日にずれ込み、2週間遅れになる事態になった」(同関係者)

 さらに今回の東京五輪延期によって、代替番組を編成するか、あるいは「麒麟がくる」の回数を増やす必要が出てくるわけだ。物語が佳境に入るタイミングで、大河を休んで5回分も別の番組にしたら、果たして視聴者が大河に戻ってくるのか? こう考えると、このところ視聴率も好調なだけに放送回数を増やしたいところだろう。

 まだ3月だけに撮影は続いている。NHK関係者は「もちろんクランクアップはまだしていない。脚本を書き直し、ストーリーを少し変えてでも回数を伸ばすために撮影する選択肢もあり得る。とはいえ、全体的な整合性を考慮しなければならないし簡単ではない。どうなることやら…」と気をもんでいる。

 芸能プロ関係者も「ただでさえドタバタの状況で放送が始まったのに、東京五輪が延期となったことで、代わりの番組を作ることになるかもしれない。いろんな調整も必要になってくるのでNHKは大変でしょう」と話している。

 不幸中の幸いは、フジテレビと違ってまだ時間的な余裕があることぐらいか。それでも“沢尻ショック”に続いて“五輪延期ショック”に見舞われ、出演者がまた振り回されることになる可能性は十分ある。