NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(日曜午後8時)には、意外な貢献が期待されている!?

 13日に放送された第39回は、関東地区の平均視聴率が3・7%(関西地区4・1%)と、これまでの大河ドラマのワースト記録を更新。8月25日の放送で記録した5・0%を塗り替えた。

「13日放送の裏番組が、日本中の関心を集めたラグビーW杯『日本×スコットランド』だったことも不運だったが…。局内には、もはや打つ手なしの状況に苦悩する声があふれています」(NHK関係者)

 これまで大河ドラマ平均視聴率の最低記録は12年11月18日に放送された「平清盛」の7・3%だった。ところが「いだてん」は、4月28日放送の第16回で7・1%とワースト記録を更新すると、その後も数字を塗り替え続け、今回で実に5度目のワースト記録更新となったのだ。

「平均視聴率は現在、34週連続の1桁で、局内で大河を語る時は自虐ネタのオンパレード。その一つが『こうなったら、絶対に破られないほどの低視聴率を取ってほしい!』と願う声です。大河ドラマは“最低視聴率”を取った際に大きく報じられ、番組の存在価値などについて叩かれる。でも『いだてん』の記録で、今後最低視聴率の更新はなかなかできなくなった。後に控える大河のプレッシャーが軽くなっているのです」(前同)

 2020年放送の大河ドラマは明智光秀の物語「麒麟がくる」(主演・長谷川博己)、21年放送は、渋沢栄一を描く「青天を衝け」(主演・吉沢亮)だ。求められる視聴率のハードルが低くなり、制作サイドは大胆な試みもできるという。仮に低視聴率でも「いだてん」よりマシとなりやすい。

 もっとも「いだてん」の制作陣にとってみれば、何の救いにもなっていないが…。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)