大河歴代最低視聴率「いだてん」 金栗地元の2施設で明暗の裏

2019年06月11日 17時00分

「金栗四三ミュージアム」に展示されている本人使用の足袋

 9日の放送で大河ドラマ史上最低となる視聴率6・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した「いだてん~東京オリムピック噺~」を巡り、主人公・金栗四三の出身地、熊本県にある「いだてん」絡みの2つの施設が正反対の反応を見せている。

 一つは玉名市の「いだてん大河ドラマ館」。出演者のパネルやロケ時の映像、小道具、衣装が展示される同館は1月12日にオープンし、5月20日に来館者数5万人を突破した。しかし、「市は1年で30万人の来場を見込んでいました。予想より、かなり少ない」と同館の関係者は嘆く。

 5か月で5万人ペースなら、年間入場者数は想定の半分以下だ。JR玉名駅から徒歩圏の立地も追い風にならず、低視聴率の影響をモロに食らった形だ。

 もう一つは、金栗の生家近くにある和水町の「日本マラソンの父 金栗四三ミュージアム」。こちらはストックホルム五輪で着用したユニホームや日本予選の優勝カップ、使用していた足袋などを展示している。

 こちらも5月20日に来館者数5万人を突破したが、反応は大河ドラマ館とは真逆だ。

 館長の北川雅和氏によると「山の中で路線バスが少ないし、熊本市内から1本で来られない。目標は『月1万人』でしたが、厳しいと思ってました」。5万人突破は予想以上だという。

 また、北川館長は「団体の方に聞いたところ、大河を見ている方は半分ぐらい。個人の方は『走れ二十五万キロ 金栗四三伝』という伝記を読んで来られた方が多かったです」。本を読んで、金栗にまつわる実物が置かれている同館に足を運ぶ人が多いようで、伝記や展示物に救われた形だ。

 両館とも今年1年間の期間限定。ミュージアム閉館後に実物ユニホームなどが、どこで展示されるかは未定だという。