NHK大河ドラマ史上最低か!?と言われるほど低空飛行中の「いだてん~東京オリムピック噺~」が、一向に上昇気配を見せない。あまりの体たらくにテレビ業界でささやかれているのが、人気脚本家クドカンこと宮藤官九郎(48)の“絶筆宣言”だ。しかも、この危ない不吉な噂を後押ししているのが缶コーヒーの新CMだという。いったいどういうことなのか――。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

「クドカンは東京五輪の2020年内にも絶筆宣言するかも――」

 こんな噂話がいまテレビ界を駆け巡っている。理由はもちろん、脚本を担当する大河ドラマ「いだてん――」の、予想外の不人気ぶりのためだ。2月10日の第6回から今月21日の第15回まで、実に10週連続で1桁視聴率が続く惨状。このままでは、本当に“大河史上最低”の平均視聴率を記録しかねない。

「初回こそ視聴率15・5%を取ったものの、その後はどんどん数字を落としているんです。第6回に9・9%となってからは、10週連続の1桁。もはや大河のワースト記録を塗り替えるのは確実だ、なんていう声も出ています」(NHK関係者)

 そんなクドカンにとって恥の上塗りとなってしまったのが、4月5日から放送されている大手飲料メーカーの缶コーヒーの新CM。同じ大河ドラマのメインキャストとナレーションを担当しているビートたけしと宮藤が出演している「タクシー編」だ。

 たけしがタクシーの運転手に扮し、宮藤は本人役で登場。脚本の執筆が思うように進まずに、タクシーに乗って「現実から逃げます」と弱音を吐く宮藤に対して、たけしが「またうまくなるかもね。弱い人の気持ちを描くの」と温かい言葉をかけ、缶コーヒーを差し出すというストーリーだ。

 このCMが「いだてん――」快進撃中に流れていれば、なかなか面白いパロディーとなっただろうが…。この悲惨な状況下では、どこをどう見てもクドカンは低視聴率に悩み、現実逃避しようとしているようにしか見えない。全く笑えないキツ~いブラックジョークになってしまっている。

「CMのオファーは昨年の秋。撮影は今年1月に行われています。内容は見ての通り、人気脚本家のクドカンが高視聴率のプレッシャーに悩まされながら執筆が思うように進まず悩んでいるという設定だった。当然、大手飲料メーカーも代理店も、そしてクドカン自身もまさか『いだてん』がここまで低視聴率になるなんてことは、みじんも予想していなかったでしょう」(某広告代理店の関係者)

 CMのギャラについては「2000万円以上はもらっているでしょうね」と言うが、「クドカンが失ったプライドの金額と考えると高いのか、安いのか…なんともビミョ~なところか。どっちにしても皮肉なCMになってしまいましたね」と同関係者は言う。

 このところ宮藤は、めったに人前に姿を現さなくなってしまったとも。

「自宅にも帰っていないようです。仕事場のある東京・吉祥寺のワンルームマンションに1人でこもって、ゲームざんまいの日々を送っているという話です」と言うのは、NHKの事情通だ。

 2013年に大ヒットとなった朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のスタッフで臨み、高視聴率間違いなし!との評判で始まった「いだてん――」だったが、予想だにしない低空飛行。

「ここまでプライドをズタズタにされては、冗談じゃなくて絶筆宣言が飛び出しそう。NHKの大河じゃなければそこまで落ち込む必要はないんでしょうけど…。誰もが認める才能があるだけに、業界中が心配していますよ」(前出の事情通)

 宮藤はテレビでCMが流れるたびに、胃がキリキリと痛んでいるに違いない。