13日に放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月~土曜午前8時)の第63話平均視聴率が21・2%だったことが14日、分かった。

 物語は大阪万博(1970年)の翌年、岐阜県東濃地方のとある町の小さな食堂に生まれ、小学生の時に片耳を失聴した「楡野鈴愛(すずめ)」(永野芽郁=18)が主役。夢、仕事、恋愛と失敗を繰り返しながらも、持ち前の行動力で現代まで生き抜く姿、その約半世紀を描く。

 初回から21・8%を記録し、前作「わろてんか」(主演・葵わかな)の初回視聴率20・8%を1ポイント上回る好スタート。第11週のタイトルは「デビューしたい!」。視聴率は第61話21・7%→第62話21・0%と推移し、今回は0・2ポイント微増して3日連続で“大台”を記録した。

 第63話のあらすじは、律(佐藤健)との別れを秋風塾で語った鈴愛に、秋風(豊川悦司)は漫画に描けと迫られ、描き始める。その姿にユーコ(清野菜名)とボクテ(志尊淳)も「打倒、岐阜の猿」と創作意欲を焚き付けられ、漫画に没頭する。鈴愛は「月が屋根に隠れる」を描くが、秋風から何度もダメ出しをされながらも描き続ける。そうして1年が経ち、アシスタントとして人物を負かされるまでに成長する。

 しかし、律のことを忘れられない鈴愛は、思い切って律との思い出の笛を捨ててもらうようユーコとボクテにお願いをする。ためらう2人のところに秋風が現れ、笛を屋根の方に向かって投げてしまう。失恋の体験をそのまま描けと焚きつける秋風に、鈴愛は「私たちは漫画家である前に人間です。先生はロボット。先生は漫画を描く為に人の心を捨てたんだ。だからいい年して、一人もんで家庭もなくて、友達もいないんだ」と怒りをぶつける。

 落ち込みを見せる秋風だが、実は笛は投げておらず、それを鈴愛に返してくれとユーコに渡す。そして鈴愛の元に笛は戻ってきた。

 漫画に没頭するうちにさらに1年経ち、ついに3人の中からユーコが1番にデビューを果たす。

(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)