【SKE座談会:前編】今月いっぱいでSKE48を卒業する大矢真那(27)と48グループ最年長の松村香織(27)がグループの現在、過去、未来について激白――。熱狂的SKEヲタの高須クリニック名古屋院院長・高須幹弥氏(42)、元競輪GP王者・加藤慎平選手(39)を交え、白熱した座談会の模様を2回にわたってお届けする。前編では今年1年を振り返り、SKE反撃のきっかけとなった冠番組復活や次のシングルでのセンター問題、さらにはメンバーだけが知るエース・松井珠理奈(20)のすごさについて熱く熱く語り合った。

 ――1月から2クールにわたって放送されたドラマ「豆腐プロレス」(テレビ朝日系)にSKEのメンバーも出演した

 高須:大好きで毎週見てました。かおたんが(恋人役の男優と)キスした時は泣いちゃいました。

 松村 うそー!?

 高須 まあ、それは冗談だけど(笑い)。(松井珠理奈が演じた)ハリウッドJURINAは華があるなと思いました。

 松村:48グループのメンバーが出演した昨年のドラマ「キャバすか学園」(日本テレビ系)にはSKEのメンバーはあまり出てなくて…。豆腐プロレスには珠理奈さんだけでなくちゅりさん(高柳明音)や(古畑)奈和ちゃんとかだーすー(須田亜香里)も出演できて、つらいこともありましたけど、でもみんな“やってよかったな”っていうのは共通の思いでした。

 加藤:ファンも評価してますよ。かおたんがヒールになった工事現場同盟は裏の主役みたいだったし、ドラマも盛り上がりましたしね。

 高須:半年間、全国ネットのドラマにSKEのメンバーが多く出たのはうれしかったですね。

 ――4月からは地上波で約2年ぶりの冠番組「SKE48むすびのイチバン!」(東海テレビ)が始まった

 大矢:うれしいです。レギュラー番組はずっと欲しかったので。毎週SKEがテレビの画面で流れる時間が絶対あるわけじゃないですか。

 加藤:ファンの間ではすごい盛り上がりでした。レギュラー番組があるのはファンもホッとするというか。

 高須:これだけは絶対に死守しなければならないですね。

 大矢:若手メンバーが(テレビ番組を)経験できるというのも全然違うと思います。

 松村:「むすびの――」と「ゼロポジ」(TBSチャンネル)、「SKE学園」(アイドル専門チャンネルPigoo)は大切なテレビ番組ですよ。特に東海テレビさんにはSKEの特番をやってもらえる機会も増えました。(特番で共演した)ハマカーンさんにはメンバーの面白いところをたくさん引き出してもらったのでありがたいです。だからこそ東海テレビさんだけでなく(名古屋の)他のテレビ局とも仲良くなれたらいいなって。CBCさん、中京テレビさん、メ~テレさん、テレビ愛知さんとも…。

 加藤:冠番組ができたいい流れで6月のAKB選抜総選挙も躍進しましたよね。SKEは選抜に48グループ最多の5人がランクイン。2人(昨年は立候補しなかった大矢と松村)が選挙に出たこともSKEかいわいの盛り上がりにつながりました。

 高須:推しメンが出ない総選挙は盛り上がりませんからね。

 ――総選挙期間中にSKEは7月発売の新曲「意外にマンゴー」で小畑優奈(15)を初選抜初センターに抜てきしたことを発表した

 高須:最高の選択だったと思いますよ。ゆなな(小畑)がセンターになっても誰も文句を言わなかったでしょ。これはゆななにしかできなかったことじゃないかと思いますね。ファンはこれを待っていたと思います。

 加藤:ファンは変化を求めますからね。

 松村:わたしもゆななのセンターはよかったと思います。選抜の後列で入れてもしょうがないじゃないですか。初選抜で初センターをやった方が絶対インパクトがあるし。チームKIIとしても(リーダーの)大場美奈ちゃんがマネジャーさんといろいろ話して(早い段階で小畑を)前に出さないようにしていたんですよ。アンチがつかないように。そして人気が出てから前に行く流れを作っていたから。

 大矢:大正解だなって思います。

 加藤:だからこそ次が大事。個人的には新しい歯車が動きだしたSKEを戻してほしくないですね。

 高須:珠理奈とゆななのダブルセンターも悪くないですよ。(9月にテレビ朝日系で放送された)ミュージックステーションの特番で「コケティッシュ渋滞中」を2人のダブルセンターで披露してましたが、すごくかわいくてよかったです。

 松村:これからのことを考えたら新しい子を前に置いて、珠理奈さんもいてという形がいいのかもしれない。珠理奈さんはセンターだろうが、1列目だろうが、2列目だろうがどこでも輝く人だから。

 大矢:聞いてる感じでは珠理奈は「(センターを)後輩にやってもらう方がうれしい」と言ってます。

 加藤:(メンバー全員が10分間のソロステージを行った)昨年11月のSKEソロコンサートでも松井珠理奈は男性ダンサー6人を従えて圧巻のパフォーマンスでしたからね。かおたんが言ったように松井珠理奈はセンターじゃなくても絶対に目立つ。だからSKE全体を考えたら次のシングルもセンターは若い子にやってほしいですね。

 大矢:珠理奈はずっとエースでセンターで来たから、本当は“センターでいたい”という気持ちはあると思うんですけど、それだけだったら(SKEも自分も)先に進まないということもわかっているので…。だから、どんどん新しいことにチャレンジしているんです。(10月8日に行われた)総選挙感謝祭コンサートでも珠理奈は(ソロ曲の)「赤いピンヒールとプロフェッサー」の中でバック宙を披露したんですよ。時間のない中、ずっと練習している姿を見て…。練習動画も見せてもらったんですけどすごかったんです。

 高須&加藤:本当にしたの?

 大矢:しました。

 加藤:すごいな。バック宙は技術よりも勇気が必要だから。

 大矢:(練習を)自分でやって、倒れたりとか、マットに打ち付けられたりとかしてました。そういう姿を見てると、全然満足しないんだなと。どれだけ(ステージ上のパフォーマンスに対して)欲が深いんだ、この子は…、本当にすごいなって。

 松村:ストイックさはすごいよね。本当に。

 高須:バック宙ができるといろんなプロレス技に応用できますからね。ムーンサルトプレスとか。

 松村:プ、プロレス!?

 加藤:先生、SKEの話じゃなく、そっち(プロレス)ですか。

(全員爆笑)
       (続く)