AKB48グループ総勢104人が4日、4年ぶりのミュージックビデオ(MV)発売を記念して、47都道府県に散らばって同時にイベントを開催した。

 この日、発売された「あの頃がいっぱい~AKB48ミュージックビデオ集~」は、収録楽曲は117曲で、総売上枚数2160万枚。「僕たちは戦わない」「恋するフォーチュンクッキー」「願いごとの持ち腐れ」をはじめ、大ヒット曲も多数収録されている。

 MVお渡し会は午後6時から全都道府県のTSUTAYA47店舗で同時開催。総勢59人が参加したAKB48では渡辺麻友(23)が埼玉県、柏木由紀(26)が鹿児島県と出身地で参加し、ファンを喜ばせた。

 NMB48は白間美瑠(19)、吉田朱里(21)ら11人、HKT48は宮脇咲良(19)ら18人、NGT48は北原里英(26)ら9人、STU48は岩田陽菜(14)ら7人が参加。SKE48は劇場9周年イベントの前夜祭のため、不参加となった。

 今月31日にさいたまスーパーアリーナで卒業コンサートを控える渡辺は「やり残したことはないので、あとは最後の日まで、とことん楽しむのみです。全力で楽しんでやり切って、次世代のみんなへバトンをつなぎたいと思います! ひたむきにがむしゃらに前だけを向いていけば、必ず道は開けていきます」と力を込めた。

 出版関係者は「今年の48グループでは、結婚宣言してNMB48を卒業した須藤凜々花が最も目立った。渡辺は“恋愛禁止”を愚直に守り続け、グループに10年以上もささげてきた。本来ならひたむきに頑張ってきた渡辺のようなメンバーこそ、最も注目を集めるメンバーになってほしいですね」と指摘する。

 卒業コンサートには、卒業生も含めて同期メンバーが多数駆け付ける予定だ。関係者も含めて“ザ・アイドル”を貫いた渡辺を盛大に見送ろうと準備しているという。