【~第1党奪回へ~SKE48逆襲宣言(14)】SKE連載の大トリを飾るのは「SKEで最も熱いメンバー」といわれている高柳明音(25)だ。SKEがさらに飛躍するためには何が必要なのか。高柳がポイントに上げたのが「コンサート」そして「メディアを含めた地元との関係」だった――。

 ――9回目の総選挙で2年ぶりの選抜復帰を狙う

 高柳:去年の選挙が終わった段階でファンの人には来年も出ると宣言しました。今年は1桁を目指して頑張ろうとファンの人と言っています。最高順位が14位なのでそれを超えたい。目標は8位です。

 ――チームKIIは勢いがある(速報では100位以内に48グループ最多の12人がランクイン)

 高柳:自分のチームを褒めるのは何ですが、大人メンバーも子供メンバーも切磋琢磨しあって伸びている。すごくいい環境だと思います。小畑優奈ちゃんもそうだし、若手では荒井優希、北野瑠華、おしりん(青木詩織)、白井琴望ちゃんら劇場を支えてくれているメンバーに入ってほしい。あと(同期の)内山命ちゃんにも。

 ――SKE全体が今年に入ってから上昇気流に乗ってきた

 高柳:2月には2ndアルバム「革命の丘」を発売しましたし、総選挙で勢いをつけて7月発売の新曲「意外にマンゴー」がバンと売れればと思っています。

 ――さらに勢いを加速させるためには

 高柳:一人ひとりがネガティブなことを言わない。「SKEはどうせ…」「SKEだからこうなんだよ」とあきらめるような言葉を自分たちから発しないこと。去年はネガティブになってしまった。大場美奈ちゃんと「ネガティブ発言したらビンタ」と約束してから何事もポジティブにとらえるようになったんです。今年はみんなが「SKEはすごい」「1番になるんだ」という気持ちで燃えていけば何か変わっていくのではないかな。

 ――SKEの活動で必要なことは

 高柳:ここ数年、誰かの卒業の時しか大きなコンサートをやっていないんです。だから卒業とは関係なくアリーナツアーをやりたい。ガイシホール、横浜アリーナ、大阪城ホールなど。47都道府県を回る全国ツアーも大事だけど、多くの人が会いに来れる場所を作るのも大切だと思います。

 ――SKEは関東地方でもう3年以上も大きな会場でのコンサートをやっていない。

 高柳:ゼロですね…。

 ――HKTは幕張メッセ(2014年)、横浜アリーナ(15年)、国立代々木競技場第一体育館(16年)、埼玉スーパーアリーナ(17年)と毎年開催しているのになぜ、SKEはできないのか

 高柳:うーん…。わからないですけれど「SKEはスケジュールを取りにくい」ってよく言われます

 ――HKTの方が忙しいのでは

 高柳:そうなんですよね。一概にはいえないんですけどメンバーと支配人のどっちもやっている指原(莉乃)さんがいることが大きいのかな。指原さんが一番忙しいはずなのにコンサートに積極的なのはすごいことだし尊敬しています。もちろん(SKE劇場支配人の)湯浅(洋)さんにもコンサートやりたいっていうのは伝えていて「そうだよな、やりたいよな」とずっと言ってくれている。「やりたいよな」が「やるよ」に今年中に代わるんじゃないかと。今年中にコンサートをやるというのは信じているので。

 ――SKEが活動していない間に関東のファンは他のグループに移ってしまった

 高柳:それは感じますね。HKTだけじゃなく坂道(乃木坂46、欅坂46)に流れているのは聞いてます。坂道はテレビ番組も多いですし。ただメディア露出がなく、関東でコンサートができてないにもかかわらず根強く応援してくださっている方々がいる。その人たちがSKEの“熱さ”につながっているとわたしは思っているので。恵まれた環境だけでやっていくとSKEはダメになっていく。上っていくのを一緒に喜べるからこそメンバーとファンの絆が強くなっていくとポジティブに捉えています。

 ――地元では冠番組(東海テレビの「SKE48むすびのイチバン!」)が始まった。

 高柳:やっとひとつ。地上波レギュラーゼロと1では全然違うので。これをきっかけに名古屋の人に愛されたいな。悔しかったのは(15年3月発売のシングル)「コケティッシュ渋滞中」のミュージックビデオを名古屋のいろんな場所で撮影した時に、全く気付いてもらえなかったんですよ。街の人に。本当にばれないんですよ。名古屋の人に「SKEの子だね、応援してるよ」と街中で声かけてもらえたらすごくうれしいなと思いますよね。(名古屋を本拠地に活動する男性アイドルグループの)「BOYS AND MEN」(ボイメン)は知名度があると思うので。

 ――名古屋のテレビ局の人と話をすると局長、部長クラスから現場レベルまでみんな「谷口さん(ボイメンが所属するフォーチュンエンターテイメントの谷口誠治代表)の情熱はすごい」と言う

 高柳:私たちが(名古屋の)テレビ局に行くとどこもボイメンのポスターが貼ってあるんです。“愛されてるなあ”と感じますね。

 ――SKEは地元マスコミとの関係が弱いような…

 高柳:私たちもいろんな話を聞くんですよ。ボイメンの子はみんな収録にきたら絶対におえらいさんだけでなくいろんな方にあいさつをして自己紹介してアピールをしていくと。ボイメンがどうやって地元での愛を集めてきたのか聞くので、それをSKEもちゃんと学んで、私たちも地元に愛されるグループになりたいですね。

 ――地元にアピールする上でも総選挙は大事だ

 高柳:名古屋の人たちは結果を出せば自慢をしてくれると思うので。総選挙でもシングルでも、そしてコンサートをやったりして、SKEが今、勢いがあるんだよというのを見せていきたいです。

☆たかやなぎ・あかね=1991年11月29日生まれ。愛知県出身。09年3月にSKE2期生オーディションに合格。

チームKII所属。ニックネームはちゅり。

※6月14日(水)発行の中京スポーツ(中部地区で発売)ではSKE48の特集記事を掲載。高柳明音をはじめインタビューメンバー14人の直筆サインチェキプレゼントもあります。