【~第1党奪回へ~SKE48逆襲宣言(11)】一夜にしてアイドル人生が激変――。そんなことが起こるのがAKB48選抜総選挙の魅力でもある。昨年の総選挙でシンデレラストーリーを駆け上ったのが竹内彩姫(17)だ。無名メンバーが速報でいきなり9位に入り、48グループ界隈に衝撃を与えた。その勢いを駆って一気にSKEの選抜メンバーへのし上がった“さきぽん”が、今年の総選挙で目指すものとは…。

 ――2013年に6期生としてSKEに入ったものの、その後の道のりは平坦ではなかった

 竹内:6期生の中で(正規メンバーへの)昇格は一番遅かったです。同期の大部分が昇格して研究生が8人だけになり、研究生公演もできなくなった時がつらかったですね。そのころ、ケガをしてしまって…。腰が曲がらなくなってしまったんです。研究生はアンダーが仕事なのにそれもできない。中学3年生で高校受験の時期だったので「やめようかな」と悩んでいました。

 ――だが、やめなかった

 竹内:「アップカミング公演」という研究生の公演が始まったからです。それまで48グループでは少人数でやる公演って考えられなかったんですよ。それが研究生8人とサポートメンバー4人の12人体制で公演ができるようになった。ちょうど腰が完治したぐらいでその公演が始まったので続けました。

 ――もしその公演が始まってなかったら卒業していた

 竹内:可能性は高かったです。それと(同じ研究生だった)松村香織さんの存在ですね。「彩姫はこれからだから」と励ましてくれたから…。香織さんに言われると“頑張ろう”と素直に受け止められるんです。この人についていこう、と。

 ――昨年の総選挙で速報9位、最終結果31位になってアイドル人生が激変した

 竹内:本当に変わりました。それまでの私は公演に出て、土日は握手会をして終わり。誰にでもある仕事をこなしていたというだけの日々でした。テレビに出たことも全然なかったです。

 ――それが総選挙にランクインしたことで昨年8月発売のシングル「金の愛、銀の愛」の選抜メンバーに選ばれた

 竹内:初めて休みがないということを知りました。初選抜組でグラビアの撮影をしたり取材を受けたり。「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)にも出演できて感動しました。一日署長といったSKEの選抜しか出れなかったものに選ばれるようにもなりました。1か月間、休みがなくてすごくうれしかったです。昔の自分には考えられなかったことなので。

 ――2月に発売されたセカンドアルバムのリード曲「夏よ、急げ!」でも選抜メンバーに選ばれた

 竹内:ファンの方が総選挙で押し上げてくれなかったら考えられない日々です。ファンの方のおかげでここまでこれました。本当にやめなくてよかったです。

 ――運命を変えた総選挙がまたやってきた

 竹内:楽しみな一方で“怖いな”っていう気持ちもあります。ここ(総選挙)で(アイドル人生が)変わったってことはランクインできなかったら逆にここからの1年は落ちるだけかもしれない。一番の不安は私がSKEの選抜入りしたことで満足しちゃって、次にこうしてあげたいという若い子にファンの方が行っちゃうんじゃないかと。わたしに満足したから“次は○○ちゃんを応援しよう”という方もいると聞いたので…。

 ――今年の目標は

 竹内:去年の31位を超える事です。難しいと思うんですけど去年の熱を今年もまた…。そして研究生からチームKIIとずっと一緒だった香織さん、青木詩織ちゃんと一緒に3人でランクインして喜べたらいいなと思ってます。

 ――チームKIIは今、勢いがある

 竹内:SKEの第1党もうれしいんですけどチームKIIが48グループのチームの中でランクインメンバーが一番多かったらうれしいです(注・5月31日発表の速報では100位以内にチームKIIから全チーム最多の12人がランクインした)。

 ――今年の総選挙でさらに飛躍したい

 竹内:これからはSKEの中で10人とか7人の選抜に入ることが目標です。選抜の中の選抜。CMなどに選ばれるメンバー。シングルの発表があっても選抜落ちの不安のないメンバー。そこにはまだ選ばれてなくて…。実は去年悔しいことがあったんです。

 ――どんなこと?

 竹内:わたし去年の総選挙はSKEの中で7番目の順位だったんです。実は毎年、SKEの総選挙上位メンバーが個人の大きなカレンダーを出せるんですよ(注・15年総選挙でのSKE内上位13名は16年版の壁掛けカレンダーを出版できた)。毎年の恒例だったんです。だからわたしも出せると思っていたんですけど…。

 ――だがカレンダーを作ってもらえなかった

 竹内:今年は10人が17年用のカレンダーを出せたんですけどランクインは関係なくて…。(SKEの10位以内では)わたしと二村春香さんと竹内舞さんが出せなかったんです(注・SKEで10位以内に入らなかった北川綾巴、熊崎晴香、後藤楽々がカレンダーメンバーに選ばれた)。ファンの方がここまでやってくれたのに(運営サイドが)私を(カレンダーメンバーに)選びたいと思ってもらえなかったのは、私に責任がある。もうファンの方に申し訳なくて…。

 ――ファンに喜んでもらえるようになりたい

 竹内:私のファンの方って「優しさのかたまり」みたいな人ばかりなんです。全部を受け止めてくれて、やめそうになっていた時も、私の気持ちを察して頑張って応援してくれた。そんなファンの方に恩返しをしていきたい。そのためにも、もっといろんなところで私を見かけてもらえるようになりたいです。

☆たけうち・さき=1999年11月24日生まれ。愛知県出身。13年2月にSKE6期生としてお披露目。15年3月にチームKIIに昇格。ニックネームはさきぽん。

【次回は小畑優奈が登場】

※6月14日(水)発行の中京スポーツ(中部地区で発売)ではSKE48の特集記事を掲載。竹内彩姫をはじめインタビューメンバー14人の直筆サインチェキプレゼントもあります。