【~第1党奪回へ~SKE48逆襲宣言(9)】SKE8期生の中で人気急上昇中なのが佐藤佳穂(20)だ。乃木坂46の3期生になっていたかもしれない“逸材”は今話題のリケジョ(理系女子)でもある。大学との両立に悩み、苦しみながらも「SKEを盛り上げるメンバーになりたい」と語る“さとかほ”の目標は初挑戦でのAKB選抜総選挙ランクインだ。

 ――大学では理系の学部に通っている

 佐藤:化粧品が好きで化粧品の開発がしたくて理系に進みました。化学系の実験だったり、微生物系の実験をしています。

 ――1年生の時にはアイドルダンスのサークルに入っていた

 佐藤:いろんな大学のダンスをやりたい女の子たちが集まって、日本のアイドルグループの振りつけやポジションを覚えて踊っていました。アイドルのダンスを競う大会もあったんです。

 ――どんな曲を踊っていたのか

 佐藤:乃木坂46さんの「太陽ノック」やNMBさんの「ナギイチ」、チームしゃちほこさんの「抱きしめてアンセム」「エンジョイ人生」、ももいろクローバーZさんの「ココナッツ」などを踊っていました。

 ――SKEは

 佐藤:踊ってなかったです(笑い)。私はアイドルのことを全然知らなくて。ただダンスが好きでそのサークルに入ったんですけど、選曲は他の子に任せていたんです。そこで踊るようになってから“アイドルになりたいな”と思うようになりました。

 ――昨年、乃木坂46の3期生オーディションを受けた

 佐藤:乃木坂さんのサイトを見ていたら募集していて、応募したのですが、審査が進むに連れて真剣にやりたいなという気持ちになったんです。

 ――乃木坂のオーディションでは3次審査まで進んだ

 佐藤:3次審査の前日に熱を出してしまって…。それでオーディションを辞退してしまったんです。その時は病院で泣きました。やっぱり受けたかったです。

 ――その後にSKEの8期生募集があった

 佐藤:乃木坂さんのオーディションを受けることができず悔しい思いをしていたのを友達が知っていて…。友達がSKE8期生の募集があるのを教えてくれました。

 ――SKEと乃木坂のオーディションの違いは

 佐藤:1次はどちらも上半身と全身の写真を送っての書類審査。乃木坂さんの2次審査は自己アピールとダンスで、SKEは面接でした。SKEは3次が最終で当日に課題曲が発表されてダンス審査。その後の歌唱審査でわたしはJUJUさんの「やさしさで溢れるように」を歌いました。

 ――SKEに合格した時は

 佐藤:うれしかったんですけどお母さんがすごく心配して…。「大学はどうするの」と言われました。でもお父さんがすごくノリノリで喜んでいたので。今も喜んでいます(笑い)。「まずはやれるところまでやったら」と言ってくれました。でもお母さんは「絶対に両立なんてできないでしょ」と言ってました。

 ――実際入ってどう

 佐藤:初めはレッスンが思っていた以上に厳しくて「続けられるのかな…」と思いました。思っていた以上に全力で何回も何回も繰り返し踊る。最初は体力がなかったのでたいへんでした。

 ――つらかったことは

 佐藤:大学1年生の終わりごろのテストとレッスンがかぶっていた時期はつらかったです。研究生はアンダー(正規メンバーが休演した時に代わりに公演に出演すること)を覚えないといけないのですが、アンダーのレッスンをしている時にテストがあって、遅れてしまうあせりなどがありました。

 ――理系の学部は出席など厳しい

 佐藤:毎日出席しなければならないので結構たいへんです。何とか今は両立できてます。

 ――しかし3年生になると研究室での実験なども増える

 佐藤:夜残ってずっと実験してる先輩とかもいるみたいで…。休学は今のところ考えていないので、続けられるところまでは大学も続けたいなって思っています。

 ――SKEと大学ならどっちを優先するつもり

 佐藤:SKEの方におきたいんですけど、母が「大学も」とずっと言っています。

 ――お父さんは

 佐藤:SKEを(笑い)。ただ来年から一人暮らしをするか今、親と話し合っているのですが、父は反対していて…。やっぱり寂しいみたいです。大学から家までが遠くて通学に負担がかかっているので一人暮らしができるようになったら、朝早くから(SKEの)活動もできると思うのですが。研究とか実験を休むと単位が取れなくなってしまうし…。

 ――両立はたいへんだがそれでもSKEに入って良かった

 佐藤:はい。大学でサークルを続けているのも楽しかったんですけど、SKEに入ってからは毎日が充実していて、忙しいですけど楽しいです。ダンスができるのがうれしいんです。それに握手会でいろんな人と話すことで自分の人見知りも治ってきて、すごく楽しいです。私は表情が笑顔しかなくて写真を撮る時いつも同じ顔だったんです。でも先輩の撮影を見て他の表情もできるようになったかなと思います。

 ――先輩とは

 佐藤:木本花音さんや北川綾巴さん。木本さんは同い年なんですけど笑顔の写真を撮った直後にセクシーな表情をしていたりして私とは全然違うなと。

 ――5月の生誕祭で「私はSKEをやめるつもりはありません」と宣言した

 佐藤:大学との両立がたいへんでSKEを卒業した先輩もいるのでファンの方も心配してくれてました。でもやめるつもりはないです。まずは公演に私がいないとダメだなと思われる存在になりたいです。そしていろんなことで活躍してSKEを広めていける存在になりたい。昇格して正規メンバーになって選抜メンバーにもなりたいです。

 ――初めての総選挙での目標は

 佐藤:ランクインが1番の目標です。ランクインできなかったとしても100位以内に入るだけでもすごいことだと思う。研究生だからきっとランクインできないんだろうなと最初は思ったりしたんですけど、研究生だからこそランクインしてもっとSKEを盛り上げていけたらなと今はすごく思っています。

 ――今は乃木坂46の勢いがすごい。正直、SKE8期生よりも乃木坂3期生に受かった方がよかったと思わないか

 佐藤:わたしはSKEで良かったと思います。もし乃木坂さんに受かっていても両親が東京での一人暮らしを許してくれなかったと思う。入ってまだ半年しかたっていないんですけど、本当にSKEが好きなんです。最近はいろんな先輩とも話すようになって、優しい方ばかりですごく楽しいです。SKEはファンの方も熱い。乃木坂さんに負けないようにSKEを盛り上げたい。そしていつか化粧品のCMに出れるようになりたいです。

☆さとう・かほ=1997年5月16日生まれ。愛知県出身。16年11月にSKE8期生としてお披露目。ニックネームは「さとかほ」。キャッチフレーズは「水兵リーベ! ぼくのかほ! 元素記号Kはカリウムじゃなくてー? カホリウム! 栄に降臨!理系女子!佐藤佳穂です」

【次回は松村香織が登場】

※6月14日(水)発行の中京スポーツ(中部地区で発売)ではSKE48の特集記事を掲載。佐藤佳穂をはじめインタビューメンバー14人の直筆サインチェキプレゼントもあります。