JR名古屋駅に隣接している新幹線地下街「エスカ」が、人気アイドルグループ・SKE48の新たな聖地となっている。

「SKEファンの人たちがエスカに来て写真を撮ったり、SNSで拡散してくれて盛り上がっています」(エスカ営業部・加藤茂勝副部長)という。

 きっかけは、SKEがエスカ46周年の広報大使となっていることだ。広報大使の活動自体は昨年から2年連続で行っているが、今年は70人以上いる所属メンバー全員のポスターを作成(昨年は7人のエスカ選抜メンバーだけ)。これを地下街に貼り出したところ、大きな反響を呼んだ。

「ポスターを貼った直後から、SKEファンの方たちによってエスカの様子がすぐにツイッターなどで流されました。さらに、どのメンバーのポスターがどこに貼られているか、地図まで作成されて拡散されていったんです」(加藤副部長)

 昨年11月にお披露目されたばかりの8期生をはじめ、これまであまり露出機会に恵まれなかった選抜外のメンバーにも光が当てられたことで、企業タイアップのポスターにもかかわらず「全員のポスターを販売してほしい」という声も数多く寄せられているという。

 もちろんSKEサイドにも大きなメリットがある。矢場とん(みそカツ)、風来坊(手羽先)、山本屋本店(みそ煮込みうどん)など“名古屋飯”の有名店がズラリ揃っているエスカには平日で約3万人、休日で約5万人が訪れ、年間では延べ1500万人近くの往来がある。そこにメンバー全員のポスターが貼ってあるだけにこれ以上のアピールはない。

「相互的にメリットがあった」(加藤副部長)と名古屋を盛り上げる上でも今回のタイアップは理想的な形となったようだ。