アイドルグループ「SKE48」が19日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場大ホールで「みんなが主役!SKE48 59人のソロコンサート~未来のセンターは誰だ?~」を開催した。

 SKEに所属する59人のメンバーが1人10分の持ち時間でソロコンサートを行うという48グループ初の試み。19、20日の2日間で4公演が行われ、初日の昼公演では、須田亜香里(25)ら15人のメンバーが自分で考えた演目を披露した。

 エース・松井珠理奈(19)は不在、昼公演の出演者15人の中で選抜経験者は6人だけというメンバー構成にもかかわらず、2400人のファンは最初からヒートアップ。この日、誕生日を迎えた松本慈子(17)がトップバッターとして登場し「窓際LOVER」をピアノの弾き語りで披露すると、客席からは割れんばかりの「ちかこ」コールが沸き起こった。

 後藤楽々(16)が欅坂46の「世界には愛しかない」を英語バージョンで熱唱すれば、酒井芽衣(19)は乃木坂46の楽曲4連発。トリの須田が森高千里の「私がオバさんになっても」を歌うなど、一人ひとりのメンバーがクローズアップされるステージに会場は大盛り上がりだったが、客席の一体感を生み出したのがファンによるサイリウム、ペンライトによる応援だった。

 SKEでは「推しサイ」という応援スタイルが定着。メンバー一人ひとりに応援カラーが決まっており、ファンは自分の推しメンの色のペンライトで応援するのだが、この日は自然とステージに登場したメンバーのカラーで客席は染まった。

 NMB48の「てっぺんとったんで」などを披露した高塚夏生(16)は、客席が自分の応援カラーである青と水色で照らし出されると「ペンライトありがとうございます。わたしのファンじゃない人もいるのに…。涙が出そうになりました」と大感激。ソロコンサートということでメンバー内からは「応援していない子が歌っている時もファンの方は盛り上がってくれるのかな?」という心配の声も上がっていたが、SKEファンの“箱推しパワー”の前にそんな不安は完全に吹き飛ばされた。

 アンコールでは10月29日に合格したばかりの8期生18人が登場し、「賛成カワイイ!」を全力パフォーマンス。「ペンライトを揃えてくれて一人ひとりを主役にしてくださり、本当にありがとうございます。皆さんの応援があるから、私たちはチャンスの順番を待つことができます」(須田)。全メンバーによるソロステージ披露という48グループ初の試みは、大成功のスタートを切った。