6月18日に行われるAKB48選抜総選挙(HARD OFF ECOスタジアム新潟)で2年連続の第1党を目指しているのが名古屋・栄を本拠地とするSKE48だ。東スポWebではSKEの注目メンバー14人に直撃インタビューを敢行。彼女たちの熱い思いに迫った。トップバッターは名古屋の絶対的エース・松井珠理奈(19)。センターを争うライバルたちへの思い、そして総選挙で1位を目指す秘められた理由について珠理奈が激白した。

 ——現在放映中のドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(TBS系)では、中谷美紀演じる主人公の高校時代を演じている

 松井:〝ザ・青春〟という甘酸っぱいシーンばかりなんです。私の青春はSKEだったので、違った青春を味わえました。中谷さんにも声をかけていただいて…。「このドラマは現在のシーンも大事だけど、回想する高校時代が鍵になってくるので。そのシーンをすごくすてきに演じてくれてありがとう」と言われてもううれしすぎました。本当にすてきな方で、女優さんとしても一人の女性としても尊敬できる方です。

 ——ドラゴンズの地元開幕第2戦(ナゴヤドーム)では始球式を行った

 松井:始球式をさせていただいて思ったのが、SKEも中日ドラゴンズのようになりたいということでした。名古屋といえばみんなが中日を応援する。地元のチームだから。名古屋の人でもまだSKEの公演を見たことがないという方もたくさんいるだろうし、地元の方にもっと魅力が伝わればいいなと思っています。

 ——今年の総選挙への意気込み、目標は

 松井:私が1位になりたいと言わなくても、その気持ちがファンの方に伝わっていて、発表前から「今年は絶対に1位になろうね」と声をかけていただける。それが今年は特に多いんです。何も言わなくても同じ気持ちになれる、一つになれているというのがすごくうれしいです。

 ——センターは指原莉乃(昨年1位)、柏木由紀(2位)、渡辺麻友(3位)、松井珠理奈(5位)、山本彩(6位)、宮脇咲良(7位)の6人の争いといわれている。他の5人をどう思う

 松井:咲良たんのすごいところは度胸ですね。何事も恐れない強い気持ち、芯の強さを持っている。さや姉(山本)は歌もダンスも楽器もできて完璧。グループの中だけじゃなく、1人でも活躍できる力を持っていることがすごくうらやましいし、尊敬しています。

 ——同じように山本もAKBとの兼任を解除してNMB専任になった

 松井:それを知った時は、さや姉の気持ちがよくわかりました。自分のグループを支えたい、何とかしたいという気持ちが強くなったんだな、と。グループは違っても気持ちは同じなんだな、と。だから、もっとさや姉と話をしたいし、仲良くなりたいと思いました。

 ——第1回総選挙から選抜に入っているのは渡辺、柏木と松井さんの3人だけ

 松井:麻友さんはすごい人ですよ。何をしててもかわいい。そんな人いないですもん。アイドルって、若い時代がよかったとかピークはここだとか言われるじゃないですか。でも麻友さんはずっとピーク。それがすごいと思います。柏木さんは清楚なセクシーさに憧れてます。ステージに立った時のファンの方へのアピール! 一度柏木さんと目が合ったらファンの方はずっと目が離せない。勉強になりますね。

 ——指原は史上初の連覇を狙っている

 松井:指原さんの発信力というものにすごく憧れていて…。後輩やHKTのメンバーの売り出し方がうまいじゃないですか。私もSKEの中でそういう役割が果たせればなと思っていて。

 ——彼女(指原)にはHKTを売り出そうという「意思」と「企画力」があり、そして何より「政治力」がある。これはさすがだ

 松井:そういうこともあって私は(兼任を解除して)SKEに戻りたいなと思ったんです。頼りないかもしれないけど、私が戻ったことで少しでもSKEに目を向けてくれる人が増えてくれたらいいな、という思いがある。

 ——ナゴヤドーム(3万3000人)や豊田スタジアム(4万5000人)のコンサートを満員にするほどファンは熱いのに、48グループの運営内部でSKEに対する優先順位は低い気がする。AKBが最優先で次がHKT。SKEは後回しという印象を受ける

 松井:そうですね。はい…。悔しいですね。うん、悔しい…。

 ——東京にモノを言える人が名古屋にいない

 松井:たぶん私ぐらいしかいないので。後はかおたん(松村香織)ですかね。

 ——2人がタッグを組めば強力だ

 松井:はい。だから総選挙で1位になったら、そういう説得力も増すんじゃないかな。周りのスタッフさんやメディアの方もそういう目で見てくれるのかなって。メンバーとファンの皆さんが一番熱いのは、間違いなくSKEだから。それをもっと伝えたいですね。

 ——昨年の総選挙では27人がランクインし、AKBを抜いてSKEが第1党となった。今年も第1党を狙う

 松井:もちろん! 総選挙がSKEにとって一番名前が世に出る時だと思います。そのチャンスを無駄にしたくない。

 ——昨年は総選挙でSKEから5人が選抜入りしたが、宮澤佐江が卒業し、松村香織、柴田阿弥は立候補を辞退した

 松井:私とちゅり(高柳明音)の2人になっちゃいましたね。でも、須田亜香里ちゃんにはまた上がってきてほしい。そして、古畑奈和ちゃんは同じ時期にAKBを兼任してお互いに支え合ってきた仲間なので、一緒に選抜入りしたいですね。北川綾巴ちゃんと後藤楽々ちゃんもSKEをこれから背負ってくれる2人なので期待しています。

 ——SKEから何人ぐらい選抜メンバーに入りそうか

 松井:理想は(選抜の)16人全員SKEのメンバーに入ってほしいですよ。そしたら誰も文句言えないと思うから。そうなったらAKB選抜総選挙じゃなくSKE選抜総選挙に名前を変えてほしいぐらいです。今でも…。だって一番ランクイン人数が多いんだから。それだけでSKEという名前を多くの人に知ってもらえるから。それから今年も第1党になったらお願いしたいことがあるんです。

 ——どんなこと?

 松井:来年の総選挙は名古屋でやってほしい。名古屋のファンの熱を、思いの強さを全国の皆さんに感じてもらえると思いますから!

<次回は小畑優奈が登場>

☆まつい・じゅりな=1997年3月8日生まれ、愛知県出身。2008年7月にSKE48オープニングメンバーオーディションに合格。SKE48のシングル19曲のうち17曲でセンターを務める。選抜総選挙では過去7回すべて選抜入り。昨年は5位。

※6月16日(木)発行の中京スポーツ(中部地区で販売)ではSKE48の特集記事を掲載。松井珠理奈をはじめインタビューメンバー14人の直筆サイン入りチェキプレゼントもあります。