人気アイドルグループ「AKB48」の10周年記念シングル(43rdシングル)「君はメロディー」(3月9日発売)のミュージックビデオ(MV)とジャケット写真、アーティスト写真が12日、解禁された。

 同曲はグループを卒業した“レジェンドメンバー”の前田敦子(24)、大島優子(27)、板野友美(24)、篠田麻里子(29)、そして4月8日に卒業を控えた前総監督の高橋みなみ(24)が参加。まさに「10周年記念シングル」の名にふさわしい作品になっている。

 MVを手掛けたのは、本作でAKBの表題曲としては「ヘビーローテーション」「さよならクロール」に次いで3作目となる写真家で映画監督の蜷川実花氏(43)だ。

“大奥”を舞台に、何重もの襖の奥から現れた前田らレジェンドメンバーが現役感バリバリのパフォーマンスを披露。楽曲コンセプトの「あのレジェンドメンバーが、もし卒業してなかったら」をまさに具現化した。

 きらびやかな艶女たちが大奥を舞台に舞い遊び、蜷川ワールド満開の超大作は、随所に代表曲「ヘビーローテーション」をほうふつとさせるカットも盛り込まれている。

 同曲のセンターはAKB48グループの未来を担うといわれるHKT48(AKB兼任)の宮脇咲良(17)。撮影を終えた宮脇は「私にとって、『和』の蜷川実花さんの世界観がとても新鮮でした。『大奥』がテーマということで、着物を着させていただきましたが、髪形も普段と違うので、撮影前の準備がとても大変でした。でも、完成したミュージックビデオを見て『ポップでかわいらしい大奥』という雰囲気の映像に驚きました」と振り返った。

 前田、大島らグループの歴史を刻んできた“OG”との共演には「久しぶりに卒業生の皆さんの姿を見て、『私が知っているAKB48だ』と思いつつ、そのうちの一人として私も参加しているというのは、不思議な気持ちでした。AKB48の10周年記念シングルのミュージックビデオとして、卒業生の皆さんも現役メンバーも、みんなが楽しんでいる姿を、ぜひ多くの方に見ていただけたらうれしいです。最後に…。私の目の前で前田さんと大島さんがキスをするシーンがあるのですが、それを目撃できたことは一生の思い出になりました(笑い)」とコメントした。

 ジャケット写真は全10種類。カップリング曲タイトルも解禁され、ファンから注目されていたAKB48と“公式ライバル”乃木坂46の初コラボ曲のタイトルが「混ざり合うもの」に決定(TypeE収録)。また、1月に本格始動したNGT48の「Max とき 315号」(TypeD収録)をはじめ国内姉妹グループ曲も収録されている。