瀬戸内を拠点に活動するアイドルグループ・STU48が「原爆の日」にあたる6日、東京・TOKYO IDOL FESTIVALで広島県出身のアイドルたちと平和を願うメッセージソング「花は誰のもの?」をコラボ披露。歌唱後、キャプテンの今村美月(22)が本紙に改めて平和や曲への思いを明かした。

 STU48の8thシングルとして4月にリリースされた「花は誰のもの?」は、ロシアによるウクライナ侵攻など緊迫感を増す世界情勢のタイミングで、秋元康氏が書き下ろした平和を願うメッセージソング。この日、広島市に原爆が投下されてから77年の「原爆の日」を迎え、広島を拠点の1つとして活動する同グループがステージに登場。STU48の石田千穂、沖侑果、尾崎世里花、高雄さやか、中村舞、福田朱里、岡田あずみ、今村美月の8人と、広島出身の山本杏奈(=LOVE)、矢野美優(愛乙女☆DOLL)、永田詩央里(≠ME)、アイリ(NEMURIORCA)ら他のグループで活動する4人も参加し、広島にゆかりのありアイドル総勢12人で「花は誰のもの?」を歌唱した。

 ステージを終えた広島県出身で、STU48でキャプテンの今村美月に「原爆の日」を迎えた思いを聞くと、「やっぱり今日はすごく広島や日本の人、そして世界の人にとっても大事な日と思っています。この日に平和を願う楽曲を歌えたことがとてもありがたいです。広島出身のアイドルさんたちと一緒に歌えたことで、グループの垣根を超えて平和を願う気持ちを少しでも伝えられればと思います」と願った。

 「花は誰のもの?」はリリースから4か月経つが、今なお国内外で反響を呼んでいる。「原爆の日」をはじめ平和を考える8月を迎え、グループは歌番組やイベントへの出演も相次いでいる。

 今村は「4か月も前に発売させていただいた楽曲ですけど、こうして今もたくさん披露させていただく機会がいただいて、ビックリしている気持ちもあります。温かい声で応援してくださったり、広めてくださる方もいて、すごく愛されてる楽曲だなと思います。私たちSTU48だからこそ歌う意味がある、響くものもあると信じています。大切に歌い続けていきたい」と力を込めた。