人気アイドルグループ「SKE48」の18枚目シングル「前のめり」(12日発売)で、松井玲奈(24)が“最初で最後”となる単独センターを務める。2008年7月に行われた第1期生オーディションに合格してから、早いもので7年が経過。8月いっぱいでグループを卒業をする玲奈が、現在の率直な心境を明かした。

 ――ラストシングルは最初で最後となる単独センターだ

 玲奈:率直に言うと「卒業するからセンターだ」って、そういう感じもしてます。慢心に聞こえてしまうかもしれないけど、単純に“お祝いセンター”みたいな。自分としては、モチベーション的には今まで通りにやろうって。でもファンの方が喜んでくださるのは、本当にうれしかったなって思います。

 ――背中を押してくれるようなメッセージ性のある歌詞。自身の心境に重なる部分は

 玲奈:あんまりそういうふうに考えないようにしてて。これはあくまでSKE48のシングル曲なので、自分には重ねずに自分がちゃんと歌う側として、聴く人に届けられるようにしたいなっていう気持ちでやってます。

 ――ミュージックビデオの撮影では、メンバーが玲奈さんに涙ながらに思いを伝えた

 玲奈:うれしかったですね。ああいう機会って本当になかったので。面と向かってメンバーとしゃべるっていうのも、私自身があまり経験してこなかったんです。みんなが何を思ってくれてるのか、どう感じてどうしたいのか、というのを伝えてくれたことはすごくうれしかったですね。

 ――卒業を決めてからどんな心境? 残りのアイドル生活を楽しみたい気持ちですか

 玲奈:楽しもうというよりは、意識しなくても普通に楽しんでますね。「毎日、楽しいな」って。単純に今まで言えなかったものが言えるようになって。胸のつかえが取れて気持ちがラクになったことも大きいかな。

 ――今まで言えなかったこととは

 玲奈:「卒業します」ということです。ずっとファンの人にもメンバーにも黙っていたので。

 ――「役者の道に進みたい」という卒業理由のほかに、「SKE48というグループのためにも」という発言もあった

 玲奈:どっちもですよね。自分のためでもあり、グループのためでもあり。自分は(役者という)やりたいことがあるし、自分がいることでグループが何か、こう…。空気が止まっているというか、循環をしていかない感じもしていたので。私がいるからってわけでもないとは思うんですけど、原因の一つではあると思う。私が抜けることで、きっと何かまた風向きが変わったり、グループの中でいろんなことが起きるんだろうなって思います。

 ――卒業までどう過ごしていきたい

 玲奈:普通に楽しくやっていきたいなって思います。思うことがあったら後輩に伝えますけど、押し付けるために言うわけじゃないです。「こうしてほしい」ということじゃなくて、後輩たちを見て思うことを伝えようという意味。自分自身としては単純に楽しんで、活動を最後までやり切って、その中で後輩たちに何か感じてもらえることがあればいいな、ってぐらいに思っています。