【AKB総選挙】1位に返り咲いたさしこの苦悩

2015年06月09日 10時00分

1位に返り咲きファンの声援に応える指原

 風評をはね返した。6日の「第7回AKB48選抜総選挙」(福岡・ヤフオクドーム)で2年ぶりに1位に返り咲いたHKT48の指原莉乃(22)はこれまで「スキャンダル選抜」などとメンバーから陰口を叩かれ、一時期は自暴自棄になったが、心機一転、巻き返しに成功した。

 AKB48の41枚目シングル(タイトル未定、8月26日発売)を歌う選抜メンバーを決める総選挙で指原は史上最多の19万4049票を集めた。2位のAKB48(NGT48兼任)の柏木由紀(23)に2万6866票の大差をつける圧勝で力の違いを見せた。

 総選挙後の会見で「正直、自信はありました」と告白。「ファンの方に『今年は無理してください』ってお願いしていましたし、信じて疑わなかった」と明かした。1位返り咲きにこだわった理由には「2年前の1位はスキャンダルからの大逆転、(HKT移籍など)AKBのストーリーに支えられての1位」だったため、「“指原莉乃”として評価されたい」と思ったからだ。

 2012年6月、異性スキャンダルをきっかけに、AKB48からHKT48に移籍。バラエティー番組で自身のスキャンダルをネタに笑いを取る姿もあった。AKB関係者は「2年前、指原が総選挙で1位に選ばれた時、一部メンバーから『スキャンダル選抜』『スキャンダルズ』などと陰口を叩かれていた。指原自身のバラエティー能力で番組に出演しても『スキャンダルを起こしたから売れた』と陰口を言われ、指原を嫌うメンバーも多かった」と当時を振り返る。

 指原も多忙に加え、モチベーションの低下もあり「自暴自棄で仕事の集合時間に遅れてきたり、スタッフや取材者などへの対応が悪いことも多くなっていった」と前出のAKB関係者。その態度がファンにも見透かされたのか、昨年の総選挙は2位に終わった。

 そこで奮起した。「スキャンダルのおかげ」という周囲の声をシャットアウトするために、昨年の総選挙後はプライベートを捨てて仕事に没頭。特にソロ活動を充実させ、指原自身も「(48グループメンバーで)今年一番働いた自信がある」と周囲に明かしていた。

 テレビ局関係者も「指原はすごく変化したと思います。例えば共演者への気遣いですね。指原の発案で、新曲CDに共演者の名前と自分のサインを入れて『よろしくお願いします』とあいさつをしている。指原が『やろうよ』と訴えて今はメンバーみんながやるようになった。ご飯を食べる時間を削っても『大丈夫ですよ』とこちらがお願いした仕事を優先させるなど気遣いがすごい」と語る。

 今回、HKTの地元・福岡で開催された総選挙で、HKT勢は15人がランクイン(80位以内)する躍進を見せた。劇場支配人を兼務する指原は様々な面で後輩メンバーたちに気遣いを見せていたという。

「HKTのライブでは構成などをスタッフと念入りに打ち合わせ、リハーサルでは細かな指示を出す。個々のメンバーにフォーカスが当たることにもこだわり、HKTツアーは凝った趣向でファンにもメンバーにも好評。莫大な費用がかけられるのも指原が秋元康プロデューサーをはじめスタッフに訴えているからこそ。秋元さんもHKTについて、楽曲以外は全権委任しているほど信頼を寄せている」(前出のAKB関係者)

 2度目の総選挙1位に輝いた指原に「スキャンダルのおかげ」と皮肉る声はもはや聞かれない。