【AKB総選挙】「グループ第一党」となったSKE48 大躍進の背景にあるもの

2015年06月07日 16時23分

昨年から1つ順位を下げ号泣した松井珠理奈

「AKB48 41stシングル選抜総選挙」(6日、福岡・ヤフオクドーム)でSKE48が大躍進だ。エース・松井玲奈(23)の出馬辞退に加え、昨年ランキング入りした6人の卒業があったにもかかわらず、80位以内に大量27人(SNH兼任の宮澤佐江を含む)がランクイン。23人のAKBを抜いて、“グループ第一党”となった。一体なぜ、SKEは選挙に強いのか? そこにはSKEの“不遇な現状”に対するファンの怒りが隠されていた。

 松村香織(25=13位)、高柳明音(23=14位)を新たに選抜に送り込むなど、博多でも“名古屋パワー”が大爆発した。壇上で次々と喜びの声を上げた名古屋・栄のメンバーたちだが、これだけSKEが票を集めたのもメンバーそれぞれにできていた“選対(選挙対策本部)”が強烈な力を発揮したからだという。

 選対とはファンが自主的に集まって作る選挙の応援組織。熱心な選対になると会議室を借りて、数十人がかりでCDの開封やシリアル番号の打ち込みなどの投票作業を行うというから驚きだ。そんな選対をいくつも抱えているのだから「48グループの中でもSKEファンの熱量は異質」と言われるのも納得だろう。

 だが、ファンが熱くなるのには複雑な事情がある。「運営に対する不満、反発が一番大きいのがSKEだからなんです」(SKEファン)。SKEの現状に対するフラストレーションがたまりまくっていて、それが総選挙というイベントで爆発したというのだ。

 珠理奈、玲奈のW松井を擁し、AKBに迫る人気を誇るSKEだが、メディア露出の量はグループ最低。同じ地方グループのNMB48やHKT48が地元テレビ局で冠番組を持っているのに対し、名古屋にSKEの番組はない。妹分のHKTが関東でもレギュラー番組を持っているのとは対照的だ。

 またSKE劇場での公演以外に、地元でライブやイベントが少ないことを問題視するファンも多い。NMBが結成2年目で大阪市内ツアーや近畿ツアーを行い、HKTも結成2年目に九州ツアーを行っているのに対し、愛知・岐阜・三重の東海3県をホームとしているSKEは、結成7年目にして、ようやくチームKIIが三重でコンサートを開催。岐阜に至ってはいまだに一度もコンサートが行われていない。「SKEはライブが少ないから、選挙ぐらいしかお金を使うところがないんですよ」と地元ファンからは皮肉めいた声が上がるほどだ。

 SKEがライブを含めた独自の活動ができないのは、何事においても“AKB優先”というお家の事情が絡んでいるという。実はAKBの個別握手会には地方グループのメンバーも全員参加しており、48グループ総がかりで連続ミリオン記録を維持している。「SKEのメンバーはSKEとAKB両方の握手会に参加しなければいけないため、必然的に土、日の大半が握手会で潰れるんです。だからコンサートやイベントができないんだとファンは思ってますよ」(SKEファン)というのだ。

 他グループに比べ、メディアなどでの活躍の場が少ないという状況が、SKEファンの闘志に火をつけ最大派閥への躍進につながった。大のSKEファンとして知られる元競輪GP王者の加藤慎平選手(37)は「SKEヲタはメンバーにもっと報われてほしいと思っているんです。全国的に注目の高い総選挙というイベントで、上位にランクインすればそれがかなうかもしれない。だから身銭を切って必死に応援するんですよ」とけなげなファン心理を代弁する。この熱いファンの気持ちに運営サイドがどう応えていくのか、今後の動向に注目だ。

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