「第7回AKB48選抜総選挙」(開票6月6日、福岡・ヤフオクドーム)の速報順位が20日、東京・秋葉原のAKB48劇場で発表され、HKT48の指原莉乃(22)が速報過去最多得票数の3万8151票を獲得し、暫定1位に輝いた。指原をさらに喜ばせたのは、地元開催となるHKT48勢の大躍進。そのグループ愛の深さを物語るエピソードとして、テレビ収録を“お蔵入り”にさせ、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気アイドルグループを直立不動にさせた“ブチギレ事件”があった――。

 2位のAKB48兼NGT48の柏木由紀(23)に5000票近い差をつけた指原は自身のツイッターで「速報一位! みなさんありがとうございます!!! でも去年のことがあるので、嬉しさを隠して、不安と戦いまくります!」とコメント。昨年はAKB48の渡辺麻友(21)に最後に逆転を許しただけに、気持ちを引き締めた。

 さらに、指原を喜ばせたのがHKT48勢だ。昨年の総選挙では前年の6人から13人(本籍のみ)とランクインしたメンバーが増えたが、今回は速報順位で過去最多となる総勢16人がランクイン。これには指原もツイッターで「HKTすごくてそれも嬉しい!」。今年は地元・福岡で開票イベントが開催されるだけに、後輩の奮闘ぶりに喜びを爆発させた。

 こんな指原の姿にテレビ局関係者は「喜ぶのも分かりますよ。HKT愛にあふれた“ブチギレ事件”を起こすほどですから。AKB48の公式ライバルとして勢いを増している乃木坂46との冠番組対決で大激怒し、VTRを“お蔵入り”させてしまったんです」と秘話を明かした。

 その番組とは、2013年7~9月に日テレ系で放送された「乃木坂46×HKT48冠番組バトル!」。1時間の番組枠内で乃木坂の冠番組「NOGIBINGO!」とHKTの冠番組「HKT48トンコツ魔法少女学院」を各30分枠で放送。

 第1回からゲストが様々な観点で2番組の勝敗を決定。より多くの勝ち星を獲得した番組が最終回で1時間スペシャルを放送することができ、負けた番組は最終回で放送されないという“罰ゲーム”が用意されていたが、そこで事件が起こったという。

「対決がまさかのドローとなって、最後はじゃんけんで決めるようになった。指原らHKTが勝ったのですが、悔しさを隠せなかった乃木坂メンバーが大粒の涙を流してしまった。若いメンバーばかりのHKTはそんな光景に喜んでいいか迷ってしまって…。そうしたら指原が『なんで泣くの! 泣いちゃったらHKTの子たちが喜べないじゃん! あり得ない! ちょっとカメラを止めて!』と大激怒した」(同)

 その後、乃木坂メンバーは楽屋に戻った指原の元に出向き、直立不動で深々と謝罪。号泣VTRもお蔵入りになった。

 AKB関係者は「番組的にはいい絵が撮れてOKだったのですが、あのままならHKTメンバーが印象的に悪く見えてしまったかも。せっかく後輩が頑張って勝ったのに、台無しになったことが許せなかったのでしょうね。しかし指原があれほど激怒する姿は初めて。HKT愛のすさまじさを感じました」と振り返る。

 恐ろしいまでのHKT愛を持つ指原は地元・福岡で笑顔を見せられるか。