【躍進目指せ!6・6AKB48選抜総選挙 SKE48名古屋発ニューヒロイン(2)東李苑】

 今回のAKB48選抜総選挙に人一倍、特別な思いで臨んでいるのが、東李苑(18)だ。夢だったアイドルになるため1人で名古屋へやってきた道産子娘は、いまやSKE48の選抜常連メンバーに成長した。だが、48グループでさらに上を目指すためにはランクインという実績が絶対に必要となる。SKEの選抜メンバーでありながら圏外という苦悩。その胸中に迫った——。

 ——北海道出身なのになぜ名古屋のSKEに

 東:アイドルになりたかったんです。(北海道で行われた)AKBの握手会に行った時に板野友美さんに「北海道に48グループができたら入ります」って宣言したら「入れるよ。入っちゃいなよ」と言われたので、片っ端からオーディションを受けようと思いました。

 ——それでSKEのオーディションを受けた

 東:実はAKBも受けてたんですよ。小嶋真子さんと同じ期(14期)を。でも書類審査で落ちました。HKTの2期も受けたんですけど落ちて…。その次にSKEを受けたら受かったんです。

 ——名古屋と縁があった

 東:SKEになるのが運命だったんだなと思いますし、そういう流れだったんだと思います。

 ——名古屋に住んでみてよかったことは

 東:夜中にいっぱいアニメをやってることです。感動しました。北海道は本当にアニメをやってないんですよ。田舎と都会の違いだなと。

 ——逆に名古屋で困ったことは

 東:コンビニでおでんを頼んだ時に赤味噌がついてきたこと。しょっぱい。北海道のおでんは白味噌がついてくるんです。あとゴキブリです。北海道にはいないので、初めて見た時は気持ち悪くて衝撃でした。

 ——6期生で正規メンバーに最速で昇格。さらに14枚目のシングル「未来とは」から4作連続で選抜メンバー入りした

 東:もう必死でした。ダンスが苦手だったのでファンの方にもメンバーにも認めてもらえるようにならなきゃと思ってやってきました。

 ——今回が3回目の総選挙。意気込みは違う?

 東:違いますね。去年ランクインできなかったことでランクインしたメンバーとの違いを痛感したし…。ランクインしてたらここで選ばれていたのかなと思うことも多かった。松井玲奈さんが「順位は名刺」ということをおっしゃってたんですが、今の自分にとってその名刺は必要なものなんだと思います。

 ——SKEは人気メンバーが多いため総選挙でランクインしても選抜になれない人がいる

 東:だから申し訳ない気持ちがどこかにあったりします。

 ——選抜メンバーとしてのプレッシャー

 東:うーん…。ありますね。よく三度目の正直というじゃないですか。ここでランクインしないとやばいなという危機感はすごくあります。

 ——目標順位は

 東:夢は大きくアンダーガールズ(17位〜32位)を目指していきたいです。ファンの方は「総選挙どうこうより、りおんが目標をブログに書いてくれたことの方がうれしかった」「目標は高い方がいいよ」と言ってくださるんです。SKEに入れたことは奇跡だと思うし、他のことでも奇跡を起こしたい。

 ——SKEを引っ張るという気持ちもある

 東:そういう気持ちはありますね。今は自分が盛り上げていきたいと思うようになりました。卒業された先輩に「りおんがそう思ってくれるだけで引っ張ることになる。得意分野でも引っ張ることができるんだよ」と言われてそういう考えになったんです。「自分の評価はSKEの評価だよ」と言われて頑張ろうと思いました。

 ——総選挙が評価の1つになる

 東:そう思います。自分がランクインできればSKEにも絶対プラスになるんだなと思えるようになりました。だからこそ絶対にランクインしたいです! 

☆東李苑(あずま・りおん)=1996年11月13日生まれ、北海道出身。ニックネームはアズマリオン。チームS所属。2012年10月にSKE48第6期生オーディションに合格。選抜総選挙には過去2回参加し、いずれも圏外。