AKB48グループ総監督を務める高橋みなみ(24)が8日、Zepp東京で初のソロコンサートを開催し、2600人のファンを魅了した。

 2013年3月にシングル「Jane Doe」でソロデビュー後、約2年で念願のソロコンサートを実現した。くしくもこの日は24回目の誕生日。アンコール後には、待望の2ndシングル「孤独は傷つかない」(発売日未定)を初披露した。 

 高橋は「うれしい! ついにできたの。2年越しだからね、待ってましたというレベルじゃない。超待ってました」と喜びを爆発させ、ファンの大声援に「私はほんとに幸せもんですよ」と何度もうれし涙を流した。

 楽曲を手掛けたのは高橋も大ファンの作曲家・織田哲郎氏(57)。高橋は「『お願いできませんかね?』と秋元先生たちに言ったら動いてくださって。詞も3~4日前に仕上がりまして」とファンに報告。完璧に歌い切り「間違えなかったぜ。こんなカッコいいロックな曲でうれしい」と絶叫した。

 ライブ中には、今年12月で卒業を決めたことについても語った。

「最後の1年はあっという間と思いながら、一歩一歩いろんなことが最後と思っている」と心境を告白。

 6月6日に福岡ヤフオクドームで開票イベントが行われる「第7回AKB48選抜総選挙」に関して、総選挙に出るか本当に悩んだ。「自分の総監督という立ち位置で、みんなと一緒に入ってていいのかなと、一歩引いて総選挙を見た方がいいのかな、審査員としていた方がいいのかなとか」と毎回、苦悩を抱えていた。

 しかし、「最後だから、一メンバーとして迷いなく参加しようと思えた。ファンのみなさんのおかげです」と感謝。これまでファンに総選挙での目標順位について聞かれても、ごまかしてきたというが「最後にこんなこと言っちゃいけないかもしれないけど、最後は1位を取りに行きたいです!」と宣言。

「最後だからさ、総監督とか関係ないよね。どんな順位でもうれしいけど、今年はみんなと一緒に1位を取りたい」

 ファンを歓喜の渦に巻き込んだ高橋は「めっちゃ言うの、悩んだわ」とほっとした表情で本音を述べたが、「最後、見せつけてやろうぜ! 24歳、ラストAKB」と叫ぶと、大歓声が上がった。

 開演前には報道陣の囲み取材で、24歳になった瞬間、人には言えないような、過ごし方をしてしまった」と苦笑いで告白。「夜中におなかがすいたので、何か食べたいと思ったらシーフドヌードルがあって。ちょい足しで何かおいしいかなと思って、マヨネーズを入れて食べていたら24歳になってた」

 午前0時を過ぎてからは数多くの祝福メールが届いたといい、同じ1期メンバーの元AKB48で女優の前田敦子(23)からも朝6時ごろに「おめでとう」とお祝いされ、高橋は「すぐ起きて返したら『はや!』とメールが来た」と笑った。

 AKB48としてドームツアーも経験しているが「私はロックというか、かっこいい曲が好き。アーティストとしてかっこいい楽曲、メッセージ性のあるものを伝えていきたい。アーティストとして武道館に立ちたい」と目標を掲げた。