SKE48初の映画「アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48」が完成した。過酷なレッスン風景など6年半の軌跡がたっぷりつまったドキュメンタリーだ。2月27日からの公開を前に、初期からグループを引っ張ってきた佐藤実絵子(28)、中西優香(26)、古川愛李(25)を直撃。3月いっぱいで卒業する3人はSKE48への熱い思い、そしてグループの未来を託すメンバーまで語り尽くした。

 ──映画を見た感想は

 佐藤:今見ても胸が苦しくなるというか…。それぐらい厳しかった初期のレッスンの映像もたくさん入ってます。そういう時期を経て、今のSKE48につながっていることが感慨深いです。

 中西:6年半を2時間にまとめるのは大変だと思いました。(映画に)入らなかった出来事もたくさんありました。

 古川:懐かしい映像がたくさんあります。(初期のころは)今とはレッスンの仕方が違ったんだなと改めて思いました。

 ──映画には登場しないがSKE48での思い出に残っている出来事は

 中西:ナゴヤドームでのコンサートの1曲目は1期生が歌わせてもらったんですよ。「神々の領域」という曲を歌いながら“1期生の仲間とナゴヤドームまで頑張ってこれてよかった”と思いました。号泣でした。

 ──3人は今年の3月で卒業するが、最近SKE48から卒業するメンバーが多いのではと心配する声が上がっている。そういう状況についてどう思うか

 佐藤:SKE48自体のことは全然心配してなくて。グループである以上、卒業は避けて通れないので、むしろそれをどう生かしていくかが大事だと思います。

 中西:このグループはゴールではないので。

 古川:卒業がきっかけで変われる何かがあると思います。

 ──では心配することはない

 全員:大丈夫です。

 ──映画を見て、後輩メンバーに感じてもらいたいことは

 佐藤:今回のドキュメンタリーにもしっかり出てるメンバーとそうじゃないメンバーがいるんですよ。もしもSKE48のドキュメンタリーが第2弾、3弾と続くなら“私にインタビューしてよ”って思えるぐらい自分がSKE48を作っていく1人になるという気持ちを持ってほしい。

 ──今後、中心になってSKE48を引っ張ってもらいたいというメンバーは

 佐藤:私は古畑奈和ちゃん。去年ぐらいから古畑が悩んでいる時に相談に乗ったことがあって。もともと魅力を感じてた子だったんですけど、悩みを共有するうちにもっと頑張ってほしいと思うようになりました。

 中西:個人的には誰が中心という考えはよくないと思ってます。全員に「私が中心で引っ張っていく」と思ってほしい。

 古川:私も奈和ちゃんと思ってました。AKB48さんと兼任もしていて、そこで学んだ気持ちとかも聞かせてもらっていたので。

 ──自分たちの卒業後、SKE48はどんなグループになってほしいか

 佐藤:長く続いていく地元に愛されるグループになってほしい。

 中西:口ずさみたくなるような曲が生まれて、SKE48はこんなグループだとみんなに知ってもらいたい。

 古川:街を歩いていると(SKE48の)曲が自然と流れている。そんなグループになってほしいですね。

☆さとう・みえこ=SKE1期生で48グループの現役最年長メンバー
☆なかにし・ゆうか=SKE1期生 前チームSリーダー
☆ふるかわ・あいり=SKE2期生 現チームKIIリーダー