25日に行われた「AKB48リクエストアワー セットリストベスト1035 2015」(東京ドームシティホール)最終日夜公演で、新潟市内に新グループ「NGT48」が誕生することが発表された。秋元康総合プロデューサー(56)が国内5つ目の48グループを誕生させた狙いとは? 背景には2020年に開催される東京五輪、JAPAN48結成があった――。

 AKB48、SKE48、NMB48、HKT48に続き、国内5つ目のグループとなる「NGT48」。3月にスターティングメンバーのオーディションを開催し、10月1日に新劇場がオープンする。

 AKB48グループ総監督の高橋みなみ(23)は「国内に新しい姉妹グループができることは、48グループの活性化につながる」と気を引き締めた。

 今回、秋元氏が新潟を選んだ理由について、AKB関係者は「今までAKB48、SKE48、NMB48はすべて本州の太平洋側の都市に拠点がある。『本州の日本海側に作りたい』という秋元氏の思いもあり、日本海側の最大都市である新潟市となった」と告白。昨年12月にデベロッパー(開発業者)から「AKB48文化を新潟に広めたい」というオファーもあって話がまとまったという。

 ただ、このNGT発足は単純に48グループを日本全国に広める計画の第一歩というだけではない。別のAKB関係者は隠された“真の狙い”を明かす。

「秋元氏の頭にはNGT48で打ち止めにするという考えはないでしょう。すでに水面下で札幌、沖縄、仙台などといった大都市で48プロジェクトが進行している。それらは2020年の東京五輪開催を見据えた意図もある」

 秋元氏は東京五輪組織委員会の理事に選出されている。開会式をはじめ、関連イベントの構想が秋元氏の頭の中にあるのは当然だ。

「2020年までに札幌、沖縄、仙台に誕生することになるでしょう。そして、五輪開催年に北海道から沖縄まで各グループから選抜された“JAPAN48”を結成。それら超選抜メンバーがアイドル文化を世界に発信する」と前出の関係者は声を大にする。

 秋元氏は「アイドル文化を世界に広めたい」として、JKT48(インドネシア・ジャカルタ)、SNH48(中国・上海)をスタート。他にもフィリピン・マニラにグループを作る計画も進行しているが、国内整備も同時並行ということだ。

 五輪開催に向けたJAPAN48構想に手を緩めるつもりはない――。