今月末に難病「脊髄空洞症」の手術を予定するAKB48・柏木由紀(29)が20日、自身のユーチューブ公式チャンネルを更新。音楽事務所・WACK所属の7グループとのコラボシングル発売は延期となったが、柏木は「万全な体調と体と心で、もっとパワーアップしたものをお届けできると思う」と前を向いた。

 8日に「脊髄空洞症」の早期手術と治療のため一定期間休養することを発表した柏木。今月末に手術を予定しており、8月31日のBiSHらWACK所属の7グループとのコラボシングル7作同時発売も延期になった。

 発売延期を受け、柏木とWACK代表で今回のプロデュースも務める渡辺淳之介氏と急きょ対談が実現。この日、その模様がユーチューブチャンネルにアップされた。

 今月中旬、一時休養前に急きょプロデューサー・渡辺氏との対談の場が設けられた。

 新曲7曲のレコーディングは4月下旬にわずか1日(4時間)で終えた柏木だったが、ミュージックビデオ(MV)は撮影しておらず。実はこの1か月内でMVを7作撮影する考えられない制作スケジュールだったようで、今回の延期に渡辺氏は「正直、ボクとしてはホッとしている」と、思わず安堵の声が漏れた。

 柏木も「1日おきに6本撮影しようとしてましたからね、信じられない」と苦笑い。自身の不調で撮影内容の変更等も検討されていたといい、「せっかく(WACKの)皆さんとやるんだったら、それぞれのメンバー皆さんが振り付けてくださった振りを、一緒の衣装で、一緒にやってこそのプロジェクトだと思ってたから」と告白。内容の変更で満足のいかない作品作りになるかも?と葛藤していたことを明かした。

 手術をしたうえで、全快でMV撮影に臨めるようにスタッフチームから「延期しましょう」と提案されたことについて、柏木は「うれしかった」と述懐。柏木の病状を知らされた際、渡辺氏は「柏木さんの職業って代わりがいないんですよ。代わりがいないものを背負っている重圧もある」とおもんぱかった。

 動画の最後で、柏木は「万全な体調と体と心で、もっとパワーアップしたものをお届けできると思うので、しっかり治療してそれぞれのグループといい作品をみなさんにお届けしたいと思います。楽しみに待っていてください」と前向きな心境を明かした。

 これまで週1回程度、公開されてきたWACKとのコラボ企画の動画は今回で一時休止。柏木の全快を待って再開される予定だ。