AKB48の“最後の1期生”峯岸みなみ(28)が28日、東京・秋葉原のAKB48劇場での卒業公演を行った。

 峯岸は1期生として2005年12月8日に劇場デビュー。13年1月、恋愛スキャンダルが報じられた際に丸刈り姿で謝罪した動画で世界にまで衝撃を与えた。

 しかし、研究生に降格した峯岸は若手メンバーとともに汗を流しながら少しずつ信頼を回復。同年8月、正規メンバー復帰とともにチーム4キャプテンに就任。その後も後輩たちの相談に乗るなど育成に尽力する姿はメンバーはもちろん、ファンからも評価された。

 公演には研究生時代をともに過ごしたメンバーが出演。さらに、OGで同じ1期生の小嶋陽菜(33)、高橋みなみ(30)も登場した。

 峯岸は2人とともにAKBから派生したユニット「ノースリーブス」で活動しており、同ユニット曲「君しか」「ペディキュアday」を息ピッタリに披露した。

 高橋、小嶋から「みーちゃん、卒業おめでとう~!」と声を掛けられると、峯岸は「劇場公演にも来てくれました。ありがとう!」と、22日の卒業コンサートに続いての出演を喜んだ。

 峯岸は「AKBの1期生として最後の劇場公演で、もう立たないかも…」とポツリ。感傷に浸っていたが、小嶋は「劇場の端とかにカビが生えてる~」とあっけらかん。高橋は苦笑しながら「ちょいカビね」とフォローした。

 小嶋と高橋は卒業公演後、劇場外のバルコニーに姿を見せ、劇場に入れなかった大勢のファンにあいさつしていた。

 峯岸はコロナ禍もあり「それができないから…」と残念そうな表情を見せつつも「(あいさつを)やってもいいといわれて、全然ファンがいなかったら嫌だった」と吐露。それでも集まる可能性を心配していると、小嶋は「50人以下なら自主解散で!」と勝手に決めていた。

 峯岸が卒業すると、ついに1期生はゼロ。高橋は「1期生がもうこのステージに立つことがない。思い出がありすぎる。ブルーシートがかかってて劇場ができてないところから知ってるから。知っているメンバーがいなくなる寂しさがある」と話すと、峯岸は「やっぱりこの劇場に立つと特別だなと思う。いつもこの劇場が私たちの存在を守ってくれた」と感慨深げに振り返った。