人気アイドルグループ・AKB48が23日、神奈川・横浜市内のぴあアリーナMMで約1年5か月ぶりとなる単独コンサートを開催。総勢64人のメンバーが“48曲”を熱唱し、5000人を魅了した。

 15周年を記念した同コンサートは、最年長メンバー・柏木由紀(29)が演出を担当。1曲目「愛の存在」から全48曲をMCコーナーなしのノンストップで披露する初の試みで驚かせた。

 チームA(14人)、チームK(12人)、チームB(13人)、チーム4(14人)、チーム8(11人)がそれぞれ特色あるパフォーマンスを繰り広げれば、64人全員で結成15年の歴史を感じさせる一体感を見せつける。

 ノンストップ披露は、最年長の柏木にとってはもっとも過酷だ。それでも決断したことについて、関係者は「柏木は『今の熱量のあるAKB48を見てもらいたい』『AKB48はいろんなバリエーションのある曲があり、できるだけ多くの曲をやりたい』などと話している」と意図を明かす。
 
 柏木自身も本紙にかつて乃木坂46、日向坂46、櫻坂46ら“坂道グループ”と比較しても、後輩たちについて「本当にみんなかわいいし、マジメでいい子たちばかり。パフォーマンスを見てもらいたい。みんなに知ってもらいたい」と熱弁したことがあった。

 2時間30分ほどで48曲を完走したメンバー。総監督の向井地美音は「48曲、踊り切ったぞ~! みんな疲れさま~!」と充実感いっぱい。柏木は「AKBにとって初めての挑戦だったノンストップのコンサート。私たちの思いや気合が皆さんに伝わってたらうれしいなと思います。1期生が全員卒業した今、今までのAKBをつくり上げてきた感謝の気持ちを忘れず、これからのAKBをもっともっと大きなステージに向かって歩んでいきたいです」と決意した。

 また、1年半ぶりとなる58枚目のシングル(タイトル未定)を9月29日に発売することも決定。SKE48ら姉妹グループのメンバーが参加しない“純正AKB”によるシングルは、10年12月の「チャンスの順番」以来、約10年ぶりとなる。

 向井地は「コンサートと同じくらいシングルも待っててくれたと思うので、ありがとうございます。新たなAKB48がここから始まる」と気合十分。柏木は「今まで姉妹グループにも助けられてきたけど、この流れでAKB48だけに任せてもらえたのは、けっこううれしいかも…おばさん、泣いてます」と思わず涙をぬぐった。

 向井地は「AKBだけで戦っていかないといけない挑戦です。新たなAKBはこんなことができるんだ、ということをこれから見せていきたい」と意気込んだ。