アイドルグループ「SKE48」や元乃木坂46の若月佑美(26)、AKB48の小栗有以(19)らが所属する株式会社ゼストが、アイドルのセカンドキャリア支援に向けて動き出した。

 5月31日でSKE48を卒業する竹内彩姫(21)が、6月1日付でゼストに入社し、社員として働くことが明らかになったのだ。

「次に私がやりたいことは何だろうと考えた時に、芸能界ではなく支える側の人間として働きたいという夢ができ、ゼストでお仕事する道を選びました」という竹内。ファンに向けたブログやメールの更新数はグループ内でもトップクラスだ。

「まだ何をするかは決まっていません。SKEを支えるのはもちろん、いろいろなアーティストの担当をやってもらうこともある」(ゼスト関係者)というが、真面目で人当たりの良い性格は事務所内でも評価が高かっただけに、大きな戦力として期待されている。

 実はアイドルのセカンドキャリアをサポートしていくことは、ゼスト設立当初からのプランでもあった。ゼストの親会社である株式会社KeyHolderの藤澤信義会長(51)は2年前、芸能事務所「AKS」からSKE48を買収する際「アイドルのセカンドキャリアをどうするかということもわれわれ運営側の責任だと思っています。(KeyHolderの系列会社には)テレビの制作会社があって、地上波全局でレギュラーがあります。スタジオ運営もやっているし、海外で銀行業務もしています。本人たちが何をやりたいかも含めていろんな選択肢を提供していきたい」と語っている。

 KeyHolderは昨年、アイドルグループ「乃木坂46」を運営する「乃木坂46合同会社」の持分の50%を保有していた「株式会社ノース・リバー」を買収。アイドル界における影響力はますます大きくなっている。

 コロナ禍で十分な活動もできず、将来に不安を抱えているアイドルはたくさんいるだけに、KeyHolderとゼストが旗振り役となってセカンドキャリア支援の流れが定着するか注目だ。