AKB48柏木由紀(29)のソロシングル「CAN YOU WALK WITH ME??」(3月3日発売)のミュージックビデオ(MV)が5日、解禁された。

 AKB48として約14年、グループ最年長で今年30歳を迎える柏木。アニバーサリー・イヤーの今年はレーベルを移籍し、CDとしては7年5か月ぶりのソロシングルリリースとなる。

 プロデュースを務めるのはBiSH、豆柴の大群などが所属し、独自の路線を突き進むプロデュース法が業界内で話題沸騰の鬼才、WACK代表取締役・渡辺淳之介氏。渡辺氏が柏木のアイドル人生を体現した〝ドS〟MVを完成させた。

 秋元康氏を仲介に何度も打ち合わせを重ね、「柏木由紀のこれまでとこれから」をテーマに渡辺氏による指揮のもと制作。柏木いわく「こんなこと今までやらされたことない!」。真冬の極寒で風に吹かれ、火にあぶられ、土砂降りの雨に打たれ、トンネルをさまよう…光の先にたどり着いた世界は夕焼け映える絶景だった。

 つらく厳しい道のりを努力と持ち前の前向きさで乗り越え、今の境地に達した柏木を〝ドS〟な演出で表現した。

「土砂降りシーン」はテイク1のみで撮了のはずが、結果的にテイク5に(笑い)。しかし、そんな厳しい現場でも、柏木は弱音、文句の一つも言わず乗り切ったという。

「風、雨、火。何かの試練、罰ゲームかな?と正直、初めは思ってしまいました(笑い)」と柏木。それでも「しばらくAKBでぬるま湯に漬かっていたので、久しぶりに初心を思い出して、とにかく一生懸命取り組みました! このMVを見て、これからのアイドル像、柏木由紀を感じていただけたらうれしいです」と殊勲のコメントだ。

 渡辺氏は「大変申し訳ございませんでした」とまずは謝罪。「そんなつもりは毛頭なかったのですが、私、柏木由紀さんをナメていたようです。せっかく柏木さんをプロデュースさせていただくのだから、自分たちのすべてを持ち込んでやろうと」と釈明した。

 渡辺氏は自身を「世間ではサイコパスと呼ばれる私」と表現し、「こんなのはNGじゃないかな? こんなのは絶対やらないだろ? 過酷だけど大丈夫かな??という企画をこれでもかと提案させていただきました。…すべてを快諾いただきました。驚きでした」と感謝し、「最高のMVができました」と口にした。