新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」が、前作から1年9か月ぶりとなる5thシングル「シャーベットピンク」を7月22日にリリース。新たにユニバーサルミュージックの邦楽レーベル「EMI Records」に所属することになった。

 これを受け、NGT48の運営会社「Flora」を支援、統括する持ち株会社で、先月27日に設立が発表された「Sproot(スプルート)」の代表取締役社長・渡邊洋行氏が5日、自身のツイッターで「NGT48のファンの皆さま」と題したメッセージを発信した。

 渡邊氏は「NGT48を語るにあたっては、一連の出来事に触れないわけにはいかないです」と、一昨年12月から続いた元メンバー・山口真帆(24)が被害に遭った暴行事件騒動に言及。「今更話しを蒸し返すな、とおしかりを受けるかもしれません。ただ、私は、若いメンバーが被害にあったというあの出来事をいつも頭に置きながら活動することが、今後のNGT48の活動の根幹だと思っています」とつづった。

 渡邊氏は、騒動について「どの組織でも生じてしまう可能性のあるリスクが、責任の所在の不明確さ、情報共有の不足、組織系統の崩壊など、つまるところリーダーシップの不在によって顕在化し、拡大したもの」と分析。当初はNGTの運営を引き受けることを断ったが、「Flora」社長の岡田剛氏と話し合いを重ね、支援を決めたという。

 また渡邊氏は、騒動後に卒業したメンバーについて「明らかに精神的、物理的な被害にあい、今なお、精神的苦痛を受けている方がいらっしゃいます」と報告。現役メンバー、スタッフなどへの誹謗中傷について、今後は法的手段を辞さないことも明らかにした。

「ツイッターには厳しい意見も寄せられているが、責任者がこうした思いを素直に発信したことは評価されている。ファンはこれからのメンバーや運営の姿を見て、応援できるグループになったのかを厳しく判断していくことになるでしょうね」(アイドル誌編集者)

 失った信頼を取り戻せるか、注目だ。