AKB48の最新シングル「失恋、ありがとう」(18日発売)が、発売初週で116・7万枚の売り上げを記録。24日発表の30日付オリコン週間ランキング(集計期間は16~22日)で、初登場1位を獲得した。

 16期生・山内瑞葵(18)が初センターを務める本作。失恋を乗り越え立ち直ろうとする、前向きな気持ちを歌ったさわやかなミディアムナンバーだ。
 AKBがシングルでミリオンセールスを記録するのは「桜の木になろう」(2011年2月)から38作連続で、通算では39作目。いずれも歴代1位の自己記録を更新した。1位になったシングル作品としては、「RIVER」(2009年10月)から通算&連続44作目。シングル総売上枚数を5603・3万枚とし、自己記録を更新した。

 今年最初のシングルで記録ずくめの好スタートを切ったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響は甚大だ。

 4月2日に神奈川・横浜アリーナで開催予定だった峯岸みなみの卒業コンサートが延期に。東京・秋葉原にあるAKB48劇場での公演も当初、中止にせざるを得なかったが、今月12日から21日までファンを入れない“無観客”での開催となった。

「カメラの先で声援を送るファンを意識して、メンバーはパフォーマンスしたが、初めての経験なのでファンのありがたさを感じたようです。通常の活動はできませんが、メンバーは配信公演という形でも、AKBの魅力を届けようと奮闘していた」(芸能プロ関係者)

 AKBは1月から、それぞれのメンバーがユーチューブチャンネルを開設。順調にファンの裾野を広げており、グループ総監督・向井地美音(22)も手応えをつかんでいるという。結成15周年を迎えるAKBの代名詞といえば「会いに行けるアイドル」。それが実現できない厳しい状況だが、新たなツールを使いながらファン層の開拓も模索している。