アイドルグループ・AKB48の矢作萌夏(17)が27日、フジテレビ系「ミライ☆モンスター」で、グループからの卒業を電撃発表した。9月発売の新曲「サステナブル」で初センターに抜てきされ、AKB48の未来を担う存在だったことから、ファンからも驚きの声が噴出している。若きエースはなぜ卒業を選んだのか――。

 AKBファンの間に衝撃が走った。この日、矢作はMCを務める「ミライ☆モンスター」に出演。番組終盤で「お知らせがあります」と切り出すも「どうしよう…」と涙。同じくMCの前48グループ総監督の横山由依に励まされながら「私、矢作萌夏はAKB48を卒業します」と電撃発表した。

 その後、グループの公式サイトでも改めて発表され、来年2月1日にインテックス大阪で行われる「サステナブル」劇場盤発売記念大握手会をもって、卒業することが決定した。

 公式サイトにコメントを寄せた矢作は「約1年半の活動を見守ってくださったファンの皆さんには感謝と切ない気持ちでいっぱいです。スタッフさんは何度も引き留めてくださり、たくさん悩んだのですが、卒業させていただくことにしました。限られた時間の中ではグループ活動に参加できないことも多く、ファンの方々へ申し訳ない気持ちでいっぱいでずっと心苦しかったです。ごめんなさい」と明かした。

 卒業後については「将来を見つめて自分のやりたいスタイルをやっていきたいと思います。ずっと一人で悩んで考えていて、やっと出た思いなので、受け入れて応援してくださるとうれしいです」と理解を求めた。

 矢作は昨年1月の「第3回AKB48グループドラフト会議」で、1巡目指名でAKBチームKに加入。今年1月にはAKBメンバー最速でのソロコンサートを開催し、最新シングル「サステナブル」では、加入からわずか1年半でセンターにも抜てきされた。

 かつてAKB総選挙で3連覇した元HKT48指原莉乃も「大のお気に入り(メンバー)」と公言。指原は矢作の卒業発表を受けて、ツイッターを更新し、「萌夏、すごく繊細。意外とメンタル弱い。すぐ泣いちゃう。かわいい。面白くてセンス最高。頑張れー!!」とエールを送った。

 まさにこれからが期待された新センターだっただけに、突然の卒業という選択には多くのファン、関係者が驚かされた。いったいなぜこの時期に卒業を決めたのか?

 複数のAKB関係者によれば、現役の高校生だけに「学業との両立の難しさ」が卒業を決めた主な理由だという。

 AKBグループに限らず「学業」「進学」を理由にグループからの卒業を選ぶケースは多い。それでもアイドル活動と学業などを両立しているメンバーが多くいるのも事実。矢作の場合は、プレッシャーがかかる状況の中で“孤立”したことが要因という見方もある。

「矢作が活躍すればするほど、“アンチ”と呼ばれる層からは激しいバッシングを浴びていた。そんな矢作が頼っていたのが、指原と(元AKBの)高橋朱里です。矢作はいつも2人にくっついていましたが、指原は今年4月、高橋は5月にそれぞれ卒業してしまった。『私はぼっちです』と弱音をこぼすこともあった」(芸能プロ関係者)

 学業が多忙だった矢作は、AKB48劇場での定期公演に出演することができず。「会いに行けるアイドル」を掲げるグループだけに、ファンから批判が向けられ、「(矢作は)悩んでいた」(前同)という話もある。

 また、矢作は6月に週刊誌で同級生との交際が報じられたことも。矢作も所属事務所も疑惑を完全否定したが、大事な時期だっただけに、“誤解される行動”に厳しい視線も向けられていた。

 抜群の歌唱力で将来を担う逸材と期待された矢作の卒業は、グループにとっても損失は大きい。