瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ「STU48」が22日、千葉・幕張メッセで握手会を開催した。この場で、AKB48と兼任するキャプテン・岡田奈々(21)がプロデュースする公演をスタートさせると発表した。

 STUはAKBグループで唯一、船上劇場で定期公演を実施。現在は演出家の今村ねずみ氏が構成・演出を担当する公演を行っているが、年内で終了し、岡田の手による新公演が始まる。

 新公演のタイトルは「僕たちの恋の予感」。岡田はこの日、北海道・苫小牧で行われたAKBの全国ツアー出演のため欠席したが、ビデオで「自分自身が考案したセットリストをかわいいSTU48のメンバーたちにやってもらうことが私の念願の夢で、たくさんのスタッフさんのご協力のもと、実現させることができました!」と報告。

 さらに「メンバーには、お互いの絡みやシンクロ率、そして一体感を大切にしてほしいなと思っています。でも、まずは自分たちが最高に楽しんでほしいです」とメッセージを送った。

 岡田は昨年のAKB選抜総選挙で自己最高の5位に入り、握手会人気もトップ級だ。50人近いAKBグループメンバーが初めて任侠ものに挑戦する舞台「仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~」(福岡・博多座)でも、主演を務める。

「『48グループ史上、最も真面目なメンバー』と評される岡田。アイドル界はスキャンダルがあっても“目立った者勝ち”な面がありますが、岡田は堂々と『真面目にやっていても必ずAKB48の頂点に立つ』『まっすぐに頑張っている人が報われるように、グループを変えていきたい』と口にしている。そんな岡田がプロデュースする公演は多くのファンが注目している」(音楽関係者)

 どんな仕事でも全力で取り組むため体調を心配する声もあるが、こうした愚直な姿勢がメンバーやファンの胸を打つのも事実。周囲の期待に応え、新公演を成功に導けるか。