新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」が18日、新潟市内のNGT48劇場で「夢を死なせるわけにいかない」公演を開催。卒業公演や研究生公演、ソロ公演などは行ってきたが、通常の定期公演は昨年12月30日以来、実に約8か月ぶりとなった。

 1月に元メンバー・山口真帆(23=5月に卒業)の暴行被害事件が発覚。事件はグループ運営側の対応が問われる騒動に発展し、地元イベントの降板などのダメージを負った。定期公演やイベント出演をほとんど行えず“開店休業”状態が続いた。

 しかし、3日に東京・台場で行われた世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」に全34人のメンバーで出演。グループとしてパフォーマンスを行うのは、4月27日に横浜スタジアムで行われたAKB48グループが総出演した「春フェス」以来で、事実上の活動再開となった。

 事件や一連の騒動を経て、NGTは従来の「チームNIII」「チームG」の2チーム制を解体し、「1期生」と「研究生」に分けて再出発することを決定した。新体制での公演再開。開始直前、NGT48劇場支配人の早川麻衣子氏がステージに姿を見せ、感謝と決意を示した。

 早川氏は「本日はNGT48劇場にお越しいただきまして誠にありがとうございます。こうして今日の日を迎えられたのは、日ごろから応援してくださっているファンの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます」と、まずは頭を下げた。

 ようやく再スタートを切ることになるが、厳しい表情で「今日、劇場公演は再開いたしますが、これが再スタートだとは私どもは決して思っておりません。新潟の皆さまやファンの皆さまに、心から応援していただけるようになった時が、真のスタートだと思っております」と強調。さらに「そうなるまでには、まだまだ時間がかかると思いますが、NGT48が新潟にあって良かったなと、一人でも多くの方々に思っていただけるようにメンバー、スタッフ一同頑張っていきたいと思っております」と力を込めた。

 活動再開に批判的な声もあるが「厳しい声を頂いている中でも、ファンの皆さまが応援メッセージのポスターをつくってくださったり、温かいメッセージをたくさん頂きました。メンバーにとっては希望の光となりました。改めてお礼を申し上げます。これからもNGT48の応援をどうぞよろしくお願いいたします」とファンの声が後押しとなったことを明かした。