SKEオーディション「年齢上限を撤廃」の狙い

2019年07月24日 18時17分

 アイドルグループ「SKE48」の新人募集オーディションに注目が集まっている。25日から10期生オーディションの募集が開始されるが、今回初めて年齢制限の上限を撤廃。10歳以上なら何歳でも応募可能となった。30代や40代でもアイドルになるチャンスがあるという前代未聞のオーディション。その狙いとは――。

「SKEに美魔女が入るの?」。大村秀章愛知県知事(59)が思わず驚きの声をあげたのは5日、名古屋市内で行われたSKEの運営会社ゼストの新社名披露パーティーのことだった。席上、10期生オーディションの募集を25日から行うことが発表されたのだが、特筆すべきは応募資格で年齢制限の上限が撤廃されたこと。9期生オーディションでは11歳から20歳までという年齢制限があったが、10期生オーディションでは10歳以上であれば何歳でも応募可能。「極端な話でいえば30歳でも40歳でも」というアナウンスに会場はざわついた。

 48グループ(2012年に解散したSDN48は除く)の最年長記録は5月にSKEを卒業した松村香織の29歳3か月(AKBは小嶋陽菜の29歳)で、現役メンバーでは今月誕生日を迎えたAKB・柏木由紀の28歳が最高齢。14年に行われた「大人AKBオーディション」合格者の塚本まり子(当時37歳)が4か月間だけAKBとして活動した特別なケースを除いて、30代まで48グループに在籍した正規メンバーは一人もいない。しかし、SKEの10期生はいきなりこの最年長記録を更新する可能性がある。

 ゼストは年齢の上限を撤廃した理由を明らかにしていないが「今後の幅広い展開に向けて、枠にとらわれない人材を求めているのではないか」というのは地元のテレビ局関係者だ。「ゼストはSKEだけでなくスポーツ選手やガールズロックバンドのマネジメントを行うことも発表。さらに歌唱力重視の女性グループの結成に向けても動いてます。SKEのオーディションに落ちたとしても応募者の中で個性的な人材と判断されればアイドルではなく他のエンターテインメント活動のために契約するケースもあるかもしれませんね」と見ている。

 ゼストの親会社でJASDAQ上場企業の「KeyHolder」は3月に芸能プロダクション「AKS」からSKEを30億円で買収した。Keyholder傘下にはゼストの他にも番組制作会社や芸能プロダクション、スタジオ運営会社などがあり、10月には名古屋の超一等地に芸能スクールを開校。今後、KeyHolderグループを挙げてエンターテインメント部門に注力していくことになる。魅力的なタレントの発掘は最重要課題となるだけに、年齢制限などの常識にとらわれず、幅広い人材が集まるよう門戸を開放しようということなのだろう。

 24日に開設された「SKE48 第10期生オーディションサイト」によると応募資格は「10歳以上の女性。経験不問」「合格した時点で所属契約できる方」「国籍問わず」「合格後、日常的にSKE48劇場に通い活動できる方」となっている。年齢上限なしという型破りなアイドルオーディションが果たしてどんな展開を見せるのか注目だ。