NGT訴訟の最大の目的は「真相究明」 山口真帆ら出廷の可能性も

2019年07月10日 17時05分

山口真帆

 新潟県を拠点とするアイドルグループ「NGT48」の運営会社「AKS」が、元メンバー・山口真帆(23)への暴行容疑で逮捕され不起訴となった男性2人に3000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、新潟地裁で開かれ、被告2人は請求の棄却を求める形で争う構えを示した。

 代理人を含めて被告側は誰も出廷せず、裁判はわずか3分で終わった。AKS側の代理人である弁護士2人が出廷し、閉廷後に遠藤和宏弁護士が報道陣の取材に応じた。

「訴訟の一番の目的」を問われると「被害による損害賠償請求ということもありますが、真相解明をメンバーの方々、親族の方々が求めている。そういった思いを会社も受けて、原因を究明して再発防止につなげたい。少しでも真実に近づければと思っている」と説明。

 被告が不起訴になったことについては「当時会社に所属していたメンバーが暴行を受けたにもかかわらず、結局不起訴になっている。その理由すら会社としては分かっていない。そうした事情も含めて真相を究明していきたい」とした。

 グループに1億円以上の被害がある状況で、損害賠償額が3000万円となった理由は「お金の問題ではない。とりあえず一部請求をという形で3000万円になりました」と、第一に真相究明を強調した。

 被告側の答弁書については「『追って主張する』だとか『追って認否する』だとか、極めて形式的な答弁書」。被告側は請求の棄却を求め、争う姿勢を示していることを明かしたが、現時点では「具体的なやりとりは一切ない」という。

 裁判所からは今後の裁判を非公開で進めていくことを提案されたが、遠藤弁護士は「最終的には裁判所が裁量で判断することになりますが、我々としては白日の下にさらされる形で、公開の法廷でやりとりをする形で進めたい」と主張。「被告が非公開を要求してきたら?」と聞かれると「『公開で』ということでお願いし続けていくしかない」と力を込めた。

 今後の証人尋問の予定は「現時点では申し上げられない」としながらも、山口やNGTメンバーの出廷については「可能性としてはあると思います」。山口はすでにAKSを退社し、現在は芸能事務所「研音」に所属しているだけに「プライバシーに関わってきたり、個人のご意志もありますから、そういったことを尊重しながら慎重に進めていくとしか言えない」と話した。

 訴えによると、男性2人は、昨年12月8日に新潟市内にあった山口の自宅マンションの玄関先で、山口の顔をつかんで押したなどとして、新潟県警に暴行容疑で逮捕された。新潟地検は同月28日、2人を不起訴処分にした。処分理由は明らかにしていない。

 2人は事件直後、山口らに事件の経緯などについて他のメンバーが関与していると発言。このため、ネット上でメンバーの誹謗中傷行為が起きるなどメンバー間の信頼関係が失われ、NGTは劇場公演やツアーを中止する事態になった。

 また、広告契約の更新見送りによる損失やメンバーの警備費用なども発生。AKSは計1億円余りの損害のうち、3000万円を請求した。

 なお、次回は9月20日に進行協議が予定されている。