NGT48 7つの対応策発表「つながり防止」の有効性は?

2019年07月03日 11時00分

今後の対応を発表したNGT48劇場の早川支配人

 新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」は1日、公式サイトで、5月に卒業した山口真帆が昨年12月に男2人から暴行を受けた事件に関する7つの再発防止策を発表した。事件の影響が長引き事実上の活動休止が続いているが、グループは信頼を取り戻すことができるか。今後の動向を地元・新潟はもちろん日本、そして世界が注目している――。 

 1日、公式サイトで「ご報告」として、NGT48劇場支配人を務める早川麻依子氏が今後についての対応を発表した。
 早川氏はファン、メンバー、新潟県、関係者に謝罪。「今後は二度とこのような事態を招かぬよう、改善にベストを尽くしていく所存です」と決意を表明した。

 対策として「メンバーのセキュリティ対策の強化」「送迎対策」「つながり防止対策」「メンタルケアの体制強化」「メンバーと運営のコミュニケーション」「運営面での意識改善の機会創出」「活動の安心・安全のための毅然とした対応」の7項目を掲げ、それぞれに関する施策も示した。

 事件が騒動化した背景として指摘された「つながり」と呼ばれるファンとの私的交流については、「つながりの定義の明確化と禁止ルールの遵守の徹底化」「DM返信のチェック」などの対策を講じる。

 また、運営会社「AKS」も同日、コーポレートサイトを立ち上げ、米俳優のマシ・オカ(44)ら3人のアドバイザリー就任を発表した。

 同サイトで、代表取締役の吉成夏子氏は「13年前にスタートしたAKB48グループは、2019年現在、国内外あわせて約650名のメンバーが所属するまでになりました」として、「グループの運営・管理において、皆様に大変なご心配やご迷惑をお掛けするような事態を招いたことは、成長に見合ったガバナンスが欠如していたことの表れであり、深く反省致しております」と謝罪。

「この先10年、20年と、多くの女性の夢を預かり、メンバーが輝ける場所を提供し続けていく為には、成長だけではなく、企業として成熟していくことが重要であることを痛感し、社会的な責任を負える企業になれるよう、運営・管理体制の改善に着手しております」などと改善を明言した。

 しかしながらNGTは7月上旬の劇場スケジュールを発表したものの、6月に続き10日までグループ公演の予定はなし。10日に新潟地裁で開かれる、山口を襲った男2人にAKSが損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論の行方も注目される。

 AKS関係者によれば、7つの対応策を継続実施し、改善しながら劇場公演の再開を目指す方針。また、7つの対応策はNGTのみならず、他の48グループでも実施を検討していくという。

 日本中の注目を集めた一連のNGT騒動。グループ再生の道筋は日本を飛び越え、世界中から高い関心が寄せられている。

「AKB48グループは海外展開が加速し、タイ、インドネシア、中国、フィリピンなど7つの海外グループが誕生。インドにも2つのグループが誕生することも発表された。海外グループのファンや関係者なども日本で起きたNGT騒動に注視し、一連の対応などに厳しい声を寄せている。NGTが信頼を取り戻し、健全な活動をすることを、海外のスポンサーも求めている」(芸能関係者)

 8月24日には中国・上海でAKB48と6つの海外グループが2回目の「アジアフェスティバル」を開催。国内グループが海外でパフォーマンスをすることも珍しくなくなっているだけに、今や“世界の目”も意識しなければならないのだ。

 さらに、吉成氏が語ったようにグループの“10年後、20年後”を見据えると、対応策の結果が今後の人材獲得にも大きく関わってくるという。

「アイドルになる夢を持つ女の子たちが、今後も48グループに入ってきてもらわないといけない。生まれ変わったNGT48を見せることが、グループに入りたい女の子や保護者への信頼、イメージの回復につながるはず」とは前出の関係者。

 今回の発表をNGTは再生の一歩にできるか。