北原里英 アイドルから転身「私は“人類みな兄弟”女優」

2019年05月09日 11時00分

映画の舞台となる「としまえん」でポーズをとる北原

 元AKB48グループのメンバーで女優の北原里英(27)が、東京・練馬区の老舗遊園地「としまえん」を舞台にしたホラー映画「映画 としまえん」(10日公開)で主演を務める。グループ卒業後、初の主演作となる北原が本紙のインタビューに応じ「今が本当に幸せ」と笑顔を見せた。さらに座右の銘である「人類みな兄弟」に対する思いなど、アイドルから女優に転身した北原の“現在地”に迫った――。

 ――高校時代からの仲良しメンバーが遊びに来た際に“としまえんの呪い”を試し、恐ろしい現象に巻き込まれるホラー。北原さんにとってグループ卒業後、初主演作

 北原:主演のオファーを聞いた時はやっぱりうれしかったですし、1人でやっていくんだ、と。その分、プレッシャーを感じました。今回の作品は同年代の女優さんたちとの共演で「お前みたいな演技経験の浅いヤツが下手なくせに真ん中に立ちやがって」と思われたらどうしようと(苦笑)。最初は1人でいることにビビってたんですけど、(共演した)浅川梨奈ちゃんが話しかけてくれたり、心をこじ開けてくれた。そこからは現場が楽しくて、卒業してからこんなに早くお友達ができてうれしかったです。

 ――卒業してから映画、ドラマ、舞台などさまざまな作品に出演

 北原:まだ卒業して1年ですけど、いろんなことを経験させていただいて、本当に充実した幸せな1年でしたね。

 ――夢に掲げた女優という夢がかなった

 北原:AKBに入る前から女優さんになりたかったけど、AKBグループで10年やってきて、その時はAKBの生活の中にたまに女優の仕事があった。当時は女優だけをやることが想像つかなくて、演じるお仕事はご褒美みたいな感覚。今は演じるお仕事が多いので、とにかく幸せ。グループにいた時は自分の頑張りがすべてじゃなかったし、グループに助けられることもあれば、足を引っ張られることもあった。今は自分が頑張った分だけ次の仕事につながるし、自分がダメだったらそこまでで、自分のせい。やりがいがあり過ぎて…怖いんですけど、超楽しいです。

 ――女優として活躍するAKBグループ出身メンバーも増えてきたが、意識はする?

 北原:私はめちゃくちゃしてますよ! こういうインタビューを見ると「してないです」とサラッと答えている人が多いですけど(笑い)。それこそ(元AKBの)川栄(李奈)を見たりすると…。川栄の活躍はグループにとってもプラスだと思う。ただ、川栄にAKBを背負ってほしいわけじゃなくて、単純に一ファンとして「ああ、この映画にもこのドラマにも出てるんだ」みたいな、喜びがありますね。

 ――女優として活躍する今、大切にしていることや、言葉は

 北原:特定の誰かの言葉とかじゃないけど「女優さんも結局は人間だから、人間力が大事だよ。あなたにはそれがあるから、大丈夫」。ニュアンスは少し違っても言っていただける機会が多い。お芝居はまだまだ自信がなくて技術も足りないですが、“人が好き”“現場が好き”という部分は自信がある。そこを褒めてもらえているような気がして、そのたびに安心するというか、私にもこのお仕事ができるかも、と思えて。うれしい気持ちになりますね。

 ――グループ在籍時代からスタッフにも愛される存在だった

 北原:本当に、素直に人が好き。座右の銘が「人類みな兄弟」。基本的に会う人全員に家族愛で接してしまう(笑い)。でもそれに気付いたのは、卒業してからですね。外に出てから初対面の人が増えても、それでも私、全員好きなんですよ。もしかしたら唯一、このお仕事が向いているかな、と思う部分ですね。

☆きたはら・りえ=1991年6月24日生まれ、愛知県出身。AKB48グループで10年間の活動を経て、昨年4月に卒業。同年2月に主演した映画「サニー/32」や、7月に開催された舞台「新・幕末純情伝」での沖田総司役が話題に。今年に入ってもドラマ「フルーツ宅配便」(テレビ東京系)、舞台「どろろ」など、多くの作品に出演。