
SKE48の小畑優奈(17)が31日をもってグループを卒業する。松井珠理奈(22)、松井玲奈(27)に続き、SKE史上3人目のシングル曲単独センターを務めた小畑だが、今後はアイドルとは別の道に進むことを選択。「SKEに入ってよかった。生まれ変わっても、またSKEに入りたいです」。名古屋最強のアイドルが語ったグループへの思い、そして惜別のラストメッセージとは――。
――26日に卒業公演を終え、31日でSKEを卒業する
小畑:直前まで実感がなかったんですが、卒業公演でメンバーが私について語ってくれたり、ファンの皆さんから温かい声援を頂いて「ああ、私、いなくなるんだな」という実感が湧いてきました。ちょっと寂しさもありましたね。
――それでも最後まで涙はなかった
小畑:でも日高優月さんからの手紙でウルッときました。(後藤)楽々からの手紙も胸にきたというか。寂しさも感じました。
――卒業を決めた理由は
小畑:新しい学年になる前に、区切りとして次のステップにいきたかったんです。去年の後半からそういうお話を進めて、決まったという感じになりますね。
――アイドルとは違う人生を歩もうと思った
小畑:はい。そういう感じです。
――家族はSKEを卒業することについては何と
小畑:(両親は)「好きにしていいよ」と言いつつも、本当は辞めてほしくないという気持ちが強いと思います。(SKE入りを勧めた)おばあちゃんも「もうちょっといてもよかったんじゃないか」と言ってますね。
――自分で決めたことは突き進むタイプ
小畑:そうなんです。0か100かという感じですね(笑い)。真ん中がないんですよ。
――卒業したら髪を染めたいと言っていた
小畑:4月6日に最後の握手会があるので、その翌日に(髪を染めに)行こうと思っています。
――ちなみに何色に
小畑:オリーブベージュにしたいと思ってます。
――卒業後の予定は
小畑:趣味がハンドメードなんですけど、それを極めたいなと思ってまして。ファッションが好きなので最終的には服をデザインできる人になりたいです。まずはハンドメードからジワジワやっていこうかなと思います。
――芸能活動は
小畑:今のところはあまり考えていません。
――4年間のSKEでの活動は
小畑:去年の夏から秋にかけて、いろいろなライブに出演させていただいて、こんなにたくさんのイベントに出られるようになったんだなってありがたく思いました。「SKEはライブがいい」と言われるとうれしいです。みんなでレッスンをしていても、ファンの方や自分たちのためにと先輩がいろいろズバッと言ってくださって。SKEは熱いグループだと感じられました。
――熱い部分とは
小畑:特にライブの前後には、みんないい感じにピリピリしていて〝ああ、SKEだな〟と思うんです。「ファンの人を裏切れない」「いいパフォーマンスを見せよう」「SKEはここまでできるんだぞ」という気持ちがみんなにあって、緊張感のあるいい空気をつくっているんじゃないかなと思います。いつだったか(キャプテンの)斉藤真木子さんが、リハーサル中に「ヤル気がないなら帰って」「そんな人たちと一緒にやりたくないから」とメンバーに気合を入れたことがあったんです。それはいい意味で心に刺さりました。先輩たちのステージにかける思いや、一生懸命さをすごく感じたし「ああ、ついていきたいな」と思いました。
――4年間でいろいろ成長できた
小畑:SKEに入ったころ、私、本当にしゃべれなかったんですよ。首を縦か横に振るか「ありがとうございます」しか言えないような人間だったんですけど、チームKⅡ公演では最後の曲の前のまとめを私が任されるようになりました。SKEに入ったことは、私の人生にとっては本当に大きなことだと思います。もともとは控え気味で自分を出せない人だったので、本当の自分をここで出せた気がします。
――本当の自分とは
小畑:根は結構お調子者で、楽しいことが大好きなんです。みんながワーッとなっている中に入りたいほうだし、いじられるのもいじるのも結構好きだし。だけどそれをずっと隠しておとなしく生きてきたから…。SKEに入るまでは、教室の端っこで本を読んでいるような子だったんですが、ここで経験を積んだことでクラスの中で目立っているような子になった感じですね、急に(笑い)。
――SKEに入ってよかった?
小畑:よかったです。こんなに自分って変わるんだなって思いました。素の自分を出せるようになりました。
――生まれ変わってもSKEに入りたい
小畑:うん、入りたいですね。めちゃくちゃ自信のない人が、ここまで自信を持って生きられるようになるんだなって。これ(SKEでの活動)がなかったら、私は今どうなっていたか分からないから。ここまで自信をくれたのは、SKEとファンの皆さんのおかげです。本当にいいグループだと思います。
――将来、自分の娘ができたらSKEに入れたい
小畑:そうですね(笑い)。その子の気持ち次第ですけど、アイドルが好きなら、入れてあげたいですね。だから熱い気持ちや全力パフォーマンスの部分は、変わらずにSKEにはこれからもずっと続いてほしいです。
――ナゴヤドームでまたコンサートをやりたいというのがグループの目標になっている
小畑:同期のみんなが、ナゴヤドームのステージに立っているのを見られたらいいなと思います。サイリウムを持って喜んで参上します。見たいですね、オレンジ色(SKEのグループカラー)に染まったドームの景色を。
――アイドルとしてのラストメッセージを
小畑:のびのびと4年間やってこられたのは、優しいファンの皆さんがいてくれたから。感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。
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